韓国のハン・ドクス国務総理の弾劾が棄却された。
3月24日、憲法裁判所はハン国務総理に対する弾劾案を「棄却5・却下2・認容1」の意見で棄却した。
ムン・ヒョンベ、イ・ミソン、キム・ヒョンドゥ、チョン・ジョンミ、キム・ボクヒョンの5人の裁判官は「棄却」意見、チョン・ゲソン裁判官は「認容」意見、チョン・ヒョンシク、チョ・ハンチャンの2人の裁判官は「却下」意見を示した。
弾劾棄却の決定を受け、大統領権限代行職を含め職務に復帰したハン国務総理は同日、「もはや左右は関係ないと考えている。わが国が今後発展していくことこそが本当に重要な課題だ」と強調した。
ハン国務総理は憲法裁判所の決定直後、政府ソウル庁舎に出勤し、「憲法裁判所の賢明な決定に感謝申し上げる。何よりも、総理が職務停止中であった状況で、国政において最善を尽くして導いてくれたチェ・サンモク権限代行(副総理兼企画財政部長官)と国務委員の皆様に深く感謝申し上げる」と述べた。
さらに、「今こそ国民すべてが、激しく対立する政界に対し、『そのようなことはすべきではない』という声をはっきりと上げていると思う」とし、「まずは急を要する課題から立て直していく」と語った。
そして「地政学的な大変革の時代に、大韓民国が引き続き発展していけるよう、国務委員と政界、国会、そして国会議長とも力を合わせて最善を尽くす」と強調した。
ハン・ドクス国務総理の弾劾を棄却した憲法裁判所の判断に、韓国のオンライン上では様々な反応が見られた。
憲法裁判所の判断を支持する人々は、「当然の結果だ」「共に民主党による連続的な弾劾は棄却され、ハン国務総理は職務に復帰した。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾も棄却されるはず」「共に民主党はどう責任を取るのか」といったコメントを寄せた。
一方で、「戒厳令に積極的に加担はしなかったとしても、積極的に反対もしなかったではないか。それだけでも国務総理の資格はない」「韓国には民主主義を維持する資格がない。クーデターを起こす軍人がいれば、その人を支持するつもりだ」「国務総理の弾劾がなぜ大統領と同じ基準でなければならないのか」といった不満の声もあった。
今回のハン国務総理への弾劾棄却が、尹大統領の弾劾審判にどのような影響をもたらすのか関心が集中している。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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