韓国大統領室が石破茂首相の辞任についてコメントを発表した。
大統領室関係者は9月8日、「日韓両国は未来志向的で安定した関係発展の方向性について広く共感している」と述べた。その一方で「石破首相の辞任表明に関する動向を注視しているが、日本の国内政治について言及するのは適切ではない」として、詳細なコメントは避けた。
石破首相は7月の参議院選挙で与党が敗北したことを受け、党内から退陣圧力を受けていた。7日には「多くの方々の期待に応えられず、本当に恥ずかしい」と述べ、辞任の意向を電撃的に表明した。
自民党内で石破氏は、歴史認識において比較的穏健な“ハト派”に分類される人物。国会演説などでは韓国を「国際社会のさまざまな課題においてパートナーとして協力すべき重要な隣国」と位置付け、日韓関係の重要性を強調してきた。
今回の辞任発表に先立ち、李在明(イ・ジェミョン)大統領は8月23日、日本を訪れて石破首相と首脳会談を実施。両国関係を未来志向的な協力関係へと拡大・発展させることで合意していた。
なお、石破首相の後任候補には小泉進次郎農林水産相や高市早苗・前経済安保担当相の名前が挙がっている。
(記事提供=時事ジャーナル)
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