「言い訳は通用しない」“ガチの日韓戦”実現なるか…韓国メディアが新大会「AFCネーションズリーグ」に寄せる期待と懸念

2025年12月22日 スポーツ #サッカー
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アジアサッカー連盟(AFC)が12月21日、新たな公式大会として「AFCネーションズリーグ」の導入を検討していることを発表した。このニュースは韓国でも多くのメディアが報じているが、各社が注目しているのはやはり“日韓戦”実現の可能性だろう。

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まず、韓国国内で同ニュースの第一報を伝えたスポーツメディア『SPOTV NEWS』は、見出しで「もう韓日戦を避けることはできない」と打ち出した。

同メディアは「もしかすると、公式大会で“韓日戦”決勝を定期的に見られる時代が来るかもしれない。アジアサッカーの勢力図を根本から変える変化の波が本格的に始まった」と記事を書き出し、「4年周期で開催されるアジアカップでなくても、韓国対日本、韓国対イランなどアジアの強豪が周期的に対決する場面が生まれる可能性がある」と大会の利点を強調している。

「ソン・フンミン、日本の“伝説の1軍”を破るのか?」と題したネットメディア『エックスポーツニュース』は、「これまで突き付けてきた言い訳は通じなくなる見通しだ。アジア版ネーションズリーグによって、日本と精鋭メンバーで対決する真の韓日戦が実現する見通しだ」とし、国内組主体のE-1選手権以外では日本との対戦機会が限られていた点に注目。

「所属チームの招集拒否なく、ソン・フンミンやイ・ガンイン、キム・ミンジェなど韓国の中心戦力はもちろん、三笘薫、久保建英、遠藤航など日本の欧州組たちも総出動しなければならない」と、ベストメンバー同士のライバル対決に期待を寄せる。

一方で、「もう他大陸のチームと親善試合はできないのか」と悲観的な見出しを打ったのはサッカー専門誌『Best Eleven』。同誌は「W杯予選とネーションズリーグを4年間並行し、他大陸チームとの親善試合がほぼ不可能になったヨーロッパの事例を鑑みると、韓国をはじめとするアジア諸国もやはりヨーロッパや南米、アフリカのレベルの高いチームと親善試合を行うことは、現実的にいっそう難しくなる見通しだ」と懸念を示す。

さらには「相手チームのスーパースターの有無によって観客動員規模が大きく変わる韓国の現実を考慮すれば、韓国サッカー協会にとっても手放しで歓迎できるニュースではないのかもしれない」と、興行面でのマイナスな影響も指摘した。

日韓戦
今年7月、韓国で開催されたE-1選手権での日韓戦(写真提供=OSEN)

スポーツ紙『イルガン・スポーツ』も、日本やオーストラリアなどアジアの強豪との対戦機会が増える可能性に触れつつ、試合数増加による選手の負担を問題視している。そのうえで「アジア諸国同士で試合をより多く行うことになると、他大陸のチームとの親善試合を減らすしかなくなり、さまざまなチームと試合を経験する機会が減少する。すでにUEFAネーションズリーグでもこのような問題が指摘されている」と、ネーションズリーグ導入に伴う課題を伝えている。

詳しい大会方式や日程などは今後発表されるとのことだが、AFCネーションズリーグ導入によって“日韓戦”が実現するハードルは以前よりも下がりそうだ。他大陸チームとの対戦機会減少など懸念点もあるが、まずは大会の全体像が示されるのを待ちたい。

(文=サーチコリアニュース編集部)

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