空前のヒットを飛ばしたNetflix『イカゲーム』。借金を背負った参加者たちが「勝てば大金・負ければ死」のサバイバルゲームに挑むドラマの人気が、韓国内で思わぬところにまで広がっている。
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それが、コラボや便乗商品の台頭であり、飲食業界の我先にと新商品開発に尽力している。
こうした流れの根底にあるのが、映画『パラサイト 半地下の家族』での成功体験だ。
同作品は、半地下に暮らす一家が金持ち一家の生活に徐々に浸食していき予想外の結末を迎える様子を描いている。劇中で短時間で作らないといけない料理として登場したアレンジラーメンの「チャパグリ」が、実際の商品として大ヒットを飛ばしたのだ。
ちなみに、「チャパグリ」とは韓国を代表する「チャパゲッティ」と「ノグリ」を組み合わせた物である。
こうした流れをくみ、10月11日、カンプチキンはミシュラン3つ星レストラン出身シェフと一緒に開発した「イカチキン」を発売した。
カンブチキンは『イカゲーム』の劇中、主人公がおはじきゲームで「カンブ」をしようと提案したことに着目した。「カンブ」とは、韓国でめんこやおはじきなどの遊びをするときに、お互いのめんこやおはじきを共有できる友達を意味する言葉だ。なお、カンブチキンの「カンブ」も同じ意味をもつ。
カンブチキンは「イカチキン」イベントとして『イカゲーム』出演者数である456人を引用して、現金456万ウォン(約45万6000円)が1人に、現金45万6000ウォン(約4万5600円)が10人に当たるキャンペーンを打ち出した。
一方、『パラサイト』の「チャパグリ」で大ヒットを飛ばした農心も負けていない。こちらは、作品にちなんだ「イカちゃんぽん」を対象に、様々なイベントを打ち出し、人気を集めている。実際、農心によると「イカちゃんぽん」の売り上げは、『イカゲーム』放送後2週間(9月17日~9月30日)の間に、開封前2週間に比べて15%程度の販売が増加したことが分かった。
思わぬところにまで派生する『イカゲーム』人気。世界に誇れるコンテンツとして、韓国にとって同作とBTSは当面外せないだろう。
文=サーチコリアニュース編集部
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