プイグは当時、元マイナーリーガーのウェイン・ニックスが運営する違法スポーツ賭博事業に、「エージェント1」という第三者を通じてお金を賭けたことがある。1カ月で28万3000ドル(約3770万円)を失ったプイグは、20万(約2660万円)ドルの借金を返済したあと、同年7月から9月にかけてバスケットボール、サッカー、テニスの試合で合計899回も賭けていた事実が明らかになった。ここには野球の試合は含まれていない。
ここでの問題はギャンブルか否ではない。ニックスの容疑を追っていた連邦捜査官が昨年1月、韓国にいたプイグとビデオインタビューをしていたところ、偽証容疑が明らかになったという点だ。
プイグは違法賭博の送金を要請した人を知っていながらも知らないと言ったこと、エージェント1とは賭博ではなく野球に関する話だけをしたと述べていたが、2者の間には数百回にもわたる通話履歴やメールのやり取り、音声メッセージが証拠として出てきたのだ。
結局プイグが容疑を認め、最大懲役5年の偽証に対して5万5000ドル(約730万円)以上の罰金を払い、裁判所に出頭することで合意した。
しかし昨年11月、アメリカ法務省がこの事件を発表したことで状況は一変。
事件が表面化したことで選手生活にも影響が及ぶようになったプイグは、有罪認定を撤回して無罪を主張したのだ。
弁護人側は、精神に問題のあるプイグが、法律相談や通訳なしに調査を受けたという点を強調し、無罪を立証する新しい証拠も見つけたと明らかにした。
だが、それから2カ月が経っても問題はきれいに解決されず、プイグの去就は宙ぶらりんの状態だ。プイグは2月11日に再び無罪を主張したことで、4月26日にLA連邦裁判所で予定された裁判結果を切なく待つこととなった。
ここで無罪になれば幸いだが、そうでない場合、選手としての空白期間はさらに長期化し、キャリアが完全に終わる可能性もある。プイグは7日、自身のSNSにバッティング練習とウェイトする映像を載せ、球界復帰の意志を示した。
(記事提供=OSEN)