イギリスメディア『デイリーメール』のサミ・モクベル記者は3月28日、「アントニオ・コンテ監督は解任される前から選手の信頼を失っていた。特に無理な練習が選手たちを苦しめた」と報じた。
前日の27日、コンテ監督はトッテナムと双方合意のもと契約を解除した。指揮官は就任から1年4カ月でチームを去ることになった。
ひとまず、トッテナムはアシスタントコーチのクリスティアン・ステッリーニ氏が今季終了まで暫定的に指揮を執る。
コンテ監督は2021年11月、ヌーノ・エスピリト・サント前監督の後任としてトッテナムの新指揮官に就いた。1年目の2021-2022シーズンは、就任当時9位だったチームをUEFAチャンピオンズリーグ出場圏内の4位にフィニッシュさせ、その手腕を評価された。
しかし、今季は違った。コンテ監督は相次ぐ不振なパフォーマンスで批判を浴び続けた。トッテナムはCL、FAカップ、カラバオカップのカップ戦3大会すべてで敗退し、プレミアリーグでも優勝が事実上不可能なことから、すでに今季無冠が確定した状況だった。
そんなコンテ監督は、代表ウィーク前最後の試合となったプレミアリーグ第28節で、最下位サウサンプトン相手に一時2点リードを守れず3-3で引き分けると、試合後の記者会見で選手とクラブを激しく非難し、戻れない川を渡ることになった。
結局、無冠でトッテナムでの生活を終えたコンテ監督は、“優勝請負人”という名声に傷をつけることになった。
ところが、コンテ解任後にトッテナムの内部事情が明らかになり始めた。特に、不振の最大の原因とも言える証拠が発覚した。
モクベル記者は「コンテ監督は選手たちに無理なトレーニングを指示し、悪名高かった。多くの選手が疲れ果て、自身の実力を発揮できなかった」と伝えた。
また、「コンテ監督は試合開始前にもトレーニングをさせた。なんと2kmも走らせ、選手たちを疲れ果てさせていた」と付け加えていた。
(記事提供=OSEN)