デイビスは「オリヴァー・アイロウ(16)がソン・フンミンの代わりになる。センセーションを巻き起こしている10代のアタッカーが、苦戦しているソン・フンミン問題に対する答えになり得る」と主張したのだ。
続いて「ソン・フンミンは素晴らしいシュートでPL100ゴールを達成した最初のアジア選手になった」としながらも、「ソン・フンミンは通常、ハリー・ケインとともにフィニッシュの役割を担当することを望んでいるが、今シーズン、週給19万ポンドを受け取っている彼は何度も義務を回避した。直近2シーズンは連続で17ゴール以上を記録したが、今季は28試合でわずか7ゴールしか決めていない」と指摘。
そして「1つのゴールで失意のシーズンを消してはならない。今年のように、良くないプレーを見せている時は、その席を若い才能に譲らなければならない」とし、「ここで頭に浮ぶ名前の一つがオリヴァー・アイロウだ。彼は今後、数年以内に突破口を開くことを希望している」と付け加えた。
だが、この主張こそとんでもない話だ。2006年生まれで今年17歳になるアイロウが、ソン・フンミンに取って代わる可能性はゼロに近い。現在、トッテナムのU-18でプレーしているアイロウは、13試合で4ゴールを決めただけの若者だ。
加えて、アイロウはプロとしてプレーした経験も全くない上、ユースチームの一有望株に過ぎない。これまで早くから注目されてきたトロイ・パロット(21、ミルウォールFC)、マーカス・エドワーズ(24、スポルティングCP)もトッテナムの1軍ではまともに定着できなかった。
何より、席を譲るべき選手にソン・フンミンが名指しされたという点も理解し難い。彼は今シーズン、良くない時期を過ごしていることに異論はないが、それでもシーズン11ゴール4アシストを記録中だ。
一方、同じくFWのデヤン・クルゼフスキは2ゴール7アシスト、リシャルリソンは2ゴール4アシストにとどまっている。このような点を考慮すれば、ソン・フンミンを真っ先に指摘する理由は全くない。16歳の有望株にチャンスを与えるため、チーム得点ランク2位のアタッカーが抜けるということは、まったく荒唐無稽な話だと言えよう。
(記事提供=OSEN)