ケリーは5月16日(日本時間)に行われたオークランド・アスレチックス戦で先発登板し、7回4被安打(1被本塁打)、1四球、9奪三振、2失点(自責点1)の好投でチームを5-2の勝利に導いた。
この試合でケリーは最速151.4kmを記録。ストレート(20球)をはじめチェンジアップ(35球)、スライダー(16球)、カーブ(12球)、シンカー(10球)、カットボール(4球)と6つの球種を均等に駆使し、アスレチックス打線を圧倒した。
これでシーズン4勝目を収めたケリーは、防御率を3.18から2.92に下げた。
かつて2015~2018年にKBOのSKワイバーンズ(現SSGランダース)で活躍し、これを機に2019年にダイヤモンドバックスと契約、MLBデビューを果たしたケリーは、この日で通算40勝目に到達した。
あらゆる意味で有意義であり、心地の良いはずの日だったが、ケリーはひどく腹を立てていた。というのも、8回の審判のボール判定によってMLBデビュー後初の退場を喫したからだ。
5-1でリードした8回にもマウンドに上がったケリーは、先頭打者のジェイス・ピーターソンにソロ本塁打を打たれた。
ただ、後続のホルダン・ディアスには1ボール2ストライクから4球目に外角へのスライダーを投じ、空振り三振を引き出したはずだった。ディアスがチェックスイングをしてもバットの先が回っていたが、一塁塁審はボールと判定した。
この直後、一塁側ダッグアウトで不満を表したトーリ・ロブロ監督は退場となった。まともな判定であれば空振り三振になるべきはずが、結局5~6球目もボールが続き、四球に繋がってしまった。
次の打者ニック・アレンにも安打を許したケリーは、無死一、二塁の状況で降板。その際、ケリーも一塁塁審を見て不満を表し、退場処分を受けた。
『AP通信』は試合後、「ひどい判定だった。非常に明白なスイングだった。映像で見てもスイングしていた。一塁塁審がしなければならないことが一つだけあったのに、きちんと見なければならなかった。それで三振を失い、マウンドを降りた原因になった」と、判定に対するケリーの不満を伝えていた。
ロブロ監督も退場の瞬間を振り返り、「スイングだと思ったが、一塁塁審が私を退場させた。平常心を少し失った」としながらも、「正しい方式で判定されることを願う」と、審判の判定に残念さを隠せなかった。
(記事提供=OSEN)