世界的人気グループとなったBTSに所属するSUGAの飲酒運転騒動が、方々に延焼している。今や脱退の声も上がっているほどだ。
BTSの所属事務所BIGHIT MUSICは8月7日、突如謝罪文を発表。前日夜、SUGAが飲酒状態で“電動キックボード”を運転し、倒れていたところをパトロール中の警官が発見したことに対する謝罪だった。
しかし、その後、SUGAが運転していたのは電動キックボードではなく、電動スクーターだったことが判明。電動キックボード（パーソナルモビリティ、最高速度25km／h）であれば免許取り消し、罰金の行政処分で終わったものの、最高速度30km／hだったことから刑事罰の対象となってしまったのだ。
韓国では、血中アルコール濃度0.08％以上での飲酒運転は1年以上、2年以下の懲役、500万ウォン（約54万円）以上1000万ウォン（約108万円）以下の罰金となる。SUGAの血中アルコール濃度は、免許取り消しラインの0.08%を遥かに上回る、0.227%の泥酔状態だったという。
SUGAのみならず、芸能人による飲酒運転事件が度々起きている韓国。とはいえ、世界的人気アイドルの不祥事ということもあり、日に日に加熱している状況だ。
12日には、一部の海外ファンがSNSに「ハンドルと酒瓶」を撮った写真を相次いで投稿する「SUGAチャレンジ」が広まることに。彼らはハンドルと酒瓶を一緒に撮った写真とともに、「私はいつもSUGAを支持する」などの一文を付け加え、不祥事を起こしたSUGAを応援している。
ただ、BTSファンたちはこのチャレンジがアンチの自作自演だと主張。確かに、飲酒運転をした者への応援として、ハンドルや酒瓶の写真を投稿するのは“煽り”でしかないだろう。
続いて13日には脱退要求の声も。所属するHYBE社屋前には、ファンから届いたとされる花輪がズラリと並んだのだが、そこに書かれていたのは「ミン・ユンギ（SUGAの本名）脱退しろ」「私たちの手を離したのはあなただ」「なぜ近況を社会面のニュースで知らせるのか」「フォトラインに立つ前に」「あなたの墜落、おめでとう」などの辛辣なメッセージだった。
それだけではない。SUGAの周辺以外にも被害が及んでいる。
同じくHYBE傘下のPLEDISエンターテインメントに所属するSEVENTEENのスングァンのSNSには、SUGAファンと思われる人物たちからの中傷コメントが殺到。彼／彼女たちの言い分としては、スングァンがSNSに投稿した飲酒広告に添えた「警告：過度な飲酒は脳卒中、記憶力の損傷や認知症を誘発します。妊娠中の飲酒は、奇形児の出生リスクを高めます。何でも少しだけ適当に」というコメントが「察しが悪い」というのだ。八つ当たりでしかない。
また、BLACKPINK・ロゼの写真に麻薬写真を合成し、ロゼが麻薬犯であるかのように描写した投稿も拡散されている。こちらは前出の「SUGAチャレンジ」が広まったことに対して、一部ファンがこれらの悪質な投稿を広めた主体がBLACKPINKファンだと名指し、そのファンを攻撃するために投稿したと推定されている。
これらの誹謗中傷コメントを残したのが本当にBTSやSUGAのファンであるのかは定かではない。だが、SUGAの飲酒運転を通り越して、あらゆる人間が“暴走”していることは間違いないだろう。
そして極めつけは、“裏の顔”暴露だった。SUGAは現在、兵役義務を履行中なのだが、兵役判定検査で「4級（補充役）」の判定を受け、現役兵の代替として公的機関で勤務する「社会服務要員」として勤務している。
そんな社会服務要員として服務しているという人物が、基本教育の際にSUGAの態度が悪かったと暴露。「SUGAは4泊5日の間の授業に参加したことがない」と主張し、「講師もあまりにひどいと感じたのか、ヒントを与えたが、SUGAは寝て起きて何のことかわからないまま、うなずいて携帯電話を見てまた寝た」と明かした。
班長を担当していたにもかかわらず、参加率も最低で、「学生時代の学期初めに格好つける中途半端な不良のようだった」と、この人物は表現している。
“たった一度”の飲酒運転が発端となり、世界的スターから一転、四面楚歌状態になってしまったSUGA。果たして飲酒運転は今回の一度だけだったのか、そして今後の運命はどうなってしまうのだろうか。
苦労して積み上げた信頼を失うのは一瞬だった。
（文＝サーチコリアニュース編集部K）
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