「ノーベル文学賞作家ハン・ガンの書籍販売を一時的に制限する」批判も受けた韓国大型書店が発表、一体なぜ?

2024年10月22日 話題
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韓国全国に展開する大型書店「教保文庫(キョボムンゴ)」が、ノーベル文学賞を受賞した作家ハン・ガンの作品の販売を一時的に制限すると発表した。

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教保文庫は10月21日、ソウル鐘路(ジョンロ)区の光化門店に掲示板を設置し、「作家ハン・ガンの書籍販売を一時的に制限する」と伝えた。

販売制限の期間は10月22日から31日までだ。

設置された掲示板には理由も書かれている。教保文庫は「地域書店との共生を図るため」としており、「この期間、作家ハン・ガンの書籍はお近くの地域書店でご購入いただきたい」と要請した。

また、「11月1日から販売を再開する予定なので、どうかご理解をお願いする」と付け加えた。

教保文庫に設置された掲示板
(写真=オンラインコミュニティ)教保文庫に設置された掲示板

今回の教保文庫の対応は、ノーベル文学賞の受賞が発表されて以降、ハン・ガンの書籍が地域書店に適切に供給されていないという指摘を受けたことによるものとの見方が強い。

先立って10月17日、韓国書店組合連合会が「教保文庫が作家ハン・ガンのノーベル文学賞受賞後、流通サービスの注文を防いだ」と批判したことがある。これに対して教保文庫は「ノーベル文学賞受賞のニュース後、注文が一気に殺到し、該当書籍の供給が困難になっている」と説明した。

韓国ギャラップの調査によると、ハン・ガンの作品を「読んだことがある」という人は21%にとどまったが、「今後読む意向がある」と答えた人が55%と過半数を超えていた。

今後も需要が予想されることから、教保文庫の対応にも大きな注目が集まっている。

(文=サーチコリアニュース編集部O)

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