面積2134平方キロメートル・人口数約1300万人の東京と、面積605平方キロメートル・人口数約990万人のソウル。それぞれ違う文化と習慣を持つ都市だが、どこか似ている地域も意外と少なくない。
東京とソウルで「ここは似ている」といわれる地域7カ所をピックアップし、比較してみた。
東京・原宿と似ている地域は、明洞だろう。
観光名所として知られる明洞は、ソウルで最も流動人口が多い地域のひとつ。ショッピングと食べ歩きグルメを堪能するには最適な場所かもしれない。
ただ、原宿が“ファッションの街”であるなら、明洞は“コスメの街”。韓国コスメブランドに興味がある人にとっては、明洞ほど楽しい街もなさそうだ。
韓国では「東京のホンデ」などと紹介される下北沢。“若者の街”と呼ばれ、個性あふれる独自の文化が発展しているところが、まさに弘大と似ているかもしれない。
そもそも「弘大」という言葉は、日本の武蔵野美塾大学に当たる「弘益大学」の略語。若者たちの多彩な芸術性と最新流行を感じたいなら、ぜひ訪れるべきだ。
韓国大使館はもちろん、各国の大使館が集まっている麻布十番。外交官など多くの外国人が居住している街といえば、韓国では漢南洞を挙げられる。
ここ数年、美味しいお店が急増し、静かでクラシックな街の雰囲気が注目を集め、新しい名所になっている。
韓国で表参道と似たような地域を挙げるとしたら、新沙洞(シンサドン)のカロスキルがぴったりかもしれない。
お買い物とグルメに加え、優雅なティータイムが楽しめるカフェも多く並んでおり、それこそオトナ女子の旅に最適だ。表参道にApple Storeがあるように、カロスキルにもApple Store韓国1号店がオープンする予定。
東京でキッチン道具を買うならかっぱ橋道具街に行くのが常識だが、ソウルではバンサン市場がそうだ。
ただ、今だに日本の伝統的な雰囲気が残っているかっぱ橋に比べ、パンサン市場は製菓・製パン道具のお店が多く、今は印刷やラッピング関連も増えている。
“東京のプチ・パリ”との呼ばれる神楽坂。ソウルにも、ソレマウルという“フランス街”が存在する。
韓国在住のフランス人が半分以上ここに住んでおり、そのフランスを思わせるような街並みが数年前から話題を呼んだ。もちろんフレンチレストランやワインバーが多いが、最近はなぜか和食ラストランも増えたとか。
下町の雰囲気が溢れつつも、モダンなお店がずらりと並ぶ蔵前。“東京のブルックリン”と呼ばれる蔵前を思わせるのは、ソウルのヨンナムドンだ。
ニューヨークのセントラル・パークのような公園があり、通称「ヨントラルパーク」ともいわれるヨンナムドンは、雰囲気のあるカフェや飲食店が続々とオープンし、人々を惹きつけている。
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