大手性売買業者の顧客リスト? 韓国男児6万人が震え上がった“流出事件”

2016年03月20日 社会
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日韓問わず、さまざまな個人情報の流出事件が報道されているが、最近韓国で男性であれば最も流出してほしくない情報が流出してしまった。性売買業者が作成したと思われる“顧客名簿”が、警察の手に渡ったのだ。

そこに記載されている人数は、なんと6万6000人。韓国で性売買を楽しんだ男たちは、「もしかしてオレは捕まってしまうのか?」と、震え上がっている。

韓国の複数のメディアによると、その顧客名簿はエクセルファイルで、本名こそ記載されていないが、携帯番号、車のナンバー、職業、見た目の特徴、性的嗜好、相手をした女性の名前などが具体的に書かれているという。「マナーがいい」など、業者とじかに接触していなければ書けないような印象についてまで記載されていたそうだ。

言うまでもないが、電話番号や車のナンバーがあれば、個人を特定するのはそれほど難しいことではない。

顧客名簿は本物か、偽物か

そもそもこの顧客名簿は、あるコンサルティング会社が出どころとなっている。

同社は顧客名簿を公開し、「ソウル江南の性売買業者の名簿」と主張。「この組織は一日平均1000万ウォン(約100万円)、2011年から5年間で150億ウォン(約15億円)を売り上げた」とし、「公益のためにリストを公開することを決心した」と説明している。

名簿に記載された職業の中には、医師などの専門職をはじめ、警察官も含まれていたという。名簿の真偽は警察が調べることになったが、もし本物であるとなれば、大々的な調査が始まるかもしれない。
 
というのも、韓国では実際に、買春した男たちを一斉検挙した事例があるからだ。

最もよく知られているのは、2011年の“国会前マッサージ店伝票事件”だろう。当時、警察は性売買が行われていた国会前のマッサージ店で決済された、クレジットカードの伝票3600枚を入手。買春したと考えられる17~18万ウォン(約1万7000~8000円)を支払った男たちを調査し、300人を逮捕した。

ただし、今回警察に渡った顧客名簿だけで逮捕に至る可能性は低いというのが大方の見方だ。

ある警察関係者は「この顧客名簿は、さまざまな仲介者を経て入手した資料であるため、これ自体を証拠とするのは難しい。買春を思わせる内容が含まれているといえど、この名簿だけで該当者が買春したと立証することも簡単ではないだろう」と、韓国メディアに話していた。名簿は伝票のように、動かぬ証拠にはならないようだ。

それでも、この顧客名簿がネット上に流出するような事態も起こり得るわけで、6万6000人の男たちは当分、枕を高くして寝られないだろう。自分でまいた種だけに、酌量の余地はなさそうだ。

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