飲酒運転を許すな!!韓国では飲酒運転検挙の44.5%は“再犯”というデータも

このエントリーをはてなブックマークに追加

今年6月に千葉県八街市で起きた交通事故。下校中の小学生の列に飲酒運転のトラックが衝突して5人が死傷するという凄惨な事件だったが、警察庁は8月4日、悲劇を繰り返さないようにと「通学路等における交通安全の確保及び飲酒運転の根絶に係る緊急対策」の推進を全国警察に通達し、通学路や見通しの悪い道でのスピード違反、飲酒運転根絶に向けた取り組みを強化することを発表した。

実際、日本における飲酒運転による事故は後を絶たないが、確実に減少しているのは事実だ。警察庁の発表によると、飲酒運転が原因となる事故件数のピークは、2000年の2万6280件。それから2020年には2522件にまで減少している。

【関連】韓国の芸能界では飲酒にともなう不祥事がなぜこんなに多いのか

では、お隣の韓国はというと、飲酒運転による事故率は2017年に1万9517件、2018年に1万9381件、2019年に1万5708件、2020年11月時点で1万8500件以上と減少の様子は見られない。

韓国警察庁によると、2021年の国内飲酒運転の交通事故は、1月から8月までですでに1万1266件に達し、昨年の同期間9659件より16.6%増加している。交通専門家の多くは、「癖のように飲酒運転をする常習飲酒運転」が減っていないと指摘している。

韓国の救急病棟

一般紙『東亜日報』は2020年11月10日付けの「飲酒運転、半分は常習犯」という記事の中で、こうした問題が表面化した原因には新型コロナウイルス蔓延の影響もあるとした。

「現在の韓国は1年を通して、コロナ禍による飲み会や車両交通量は減っているが、飲酒運転は逆に増えている。実際に警察庁の統計によると、韓国での飲酒運転摘発対象者の44.5%が、すでに飲酒運転で捕まった前歴がある再犯だったことがわかった。これに伴い、国内では9割以上の人が、車の起動と連動する“飲酒運転防止装置”の必要性を主張している。早急な対策が望まれている」(『東亜日報』より)

一方、飲酒運転に関連して、明るいニュースもあった。

8月14日、新人俳優チャン・ドンジュが飲酒運転の“ひき逃げ犯”を捕まえたという報道だ。しかも、捕らえた相手は芸能プロCEOだったという。

しかし、チャン・ドンジュは「常連の中華料理店のバイクをひげ逃げしたことが許せない」と自身の正義を貫いたのだ。これには、韓国ネット民も「相手が芸能プロCEOなのに……カッコいい」「本当に誠実だ。見習わなくては」など、賞賛の声が相次いでいる。

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

デイリーランキングRANKING

世論調査Public Opinion

注目リサーチFeatured Research