世の中には様々なアルバイトが存在する。コンビニや新聞配達に始まり、珍しいものでは、結婚式への代理出席、草むしりやゴミ屋敷清掃など、その種類は枚挙にいとまがない。
ましてや、数年前まではここまで目立つこともなかった“転売”の台頭など、アルバイト先はニーズがある限り、どんどん増えていく。
そんななか、お隣・韓国で珍しいアルバイトが紹介され、注目を集めている。
それが「自習中の子供を起こすバイト」というものだ。
とあるオンラインコミュニティで話題になったアルバイトなのだが、その詳細が興味深い。
アルバイトを募集したのは、高校1年生の子を持つ保護者で、勉強しにカフェに行く子供の隣に座って、万が一居眠りなどをした場合は起こしてほしいというものだ。
オンライン上で告知された条件は、時給3000ウォン(約300円)に、カフェの飲み物代を負担するというもの(食事代は自己負担)。給料は毎回、帰宅するときに現金で支給すると明示されている。
また、起こしてあげるだけではなく、休憩なく根をつめている場合は、それとなく休憩をすすめるのも業務内容に含まれる。それ以外の制約は、隣での動画視聴や席をむやみに立ったりするなど、子供の勉強の邪魔をしなければ自由だ。それこそ自身の勉強をすることも可能だという。
このバイトに対しては、「知らない人に監視されながら勉強できるとは思えない」「それは両親の役割だ」「さすがに時給3000ウォンは安すぎでは」などの否定的な意見が多く見られた。一方で「勉強するにはいいバイトかもしれない」「自分のやることがやれるのはいい」など、少数ながら賛同する声もあった。
ちなみに、韓国の最低賃金は時給9160ウォン(約916円)であり、このアルバイト告知はそれを大きく下回る。こうした待遇面でも批判する声が多かった。
雇用主の提示する条件と合致すれば、アルバイト契約は成立する。しかし怪しい仕事も多くあるのは否めない。自ら何が正しいかを把握する必要があるのは、日韓共通だろう。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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