まず韓国は日本よりも宗教を重んじる国として知られているため、クリスチャンも多い。そのため、クリスマス本来の形であるキリストの生誕を祝おうと、教会や聖堂で行われる礼拝やミサに足を運ぶ人も多いという。
また12月25日は韓国唯一の年末の祝日に制定されていることから、無宗教の人は休日として楽しむ人も多いようだ。
ほかにも、日本では正月にたくさんの年賀状を送る人も多いが、韓国では聖夜にクリスマスカードを送ることが一般的とされている。この時期になると書店や雑貨屋だけでなく、さまざまな場所にクリスマスカードコーナーが設置される。
だが日本同様、スマートフォンの普及により、最近では若者を中心にメッセンジャーアプリなどで手軽に済ませる人も増えているようだ。
そして最も大きな違いが、サンタクロースのそりを引く相棒の呼び名だ。
日本では「トナカイ」の名で世間一般に定着しているが、韓国では「ルドルフ/ルドルフ鹿」と呼ばれている。
このルドルフというのは、定番のクリスマスソング『赤鼻のトナカイ』に出てくるトナカイの名前だ。
もとが英語詞のこの曲は、日本語に翻訳される際にルドルフが「真っ赤なお鼻のトナカイさん」になったが、韓国語版ではルドルフがそのまま使われている。
このように、同じイベントでも文化的背景によって独自の発展性を見せている日韓のクリスマス。正月やお盆といったほかの行事も比較してみると面白い発見があるかもしれない。
(文=サーチコリアニュース編集部K)
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