韓国の大学生1万人以上が、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の罷免を求める署名を憲法裁判所へ提出した。
ただ、尹大統領の強硬な支持者たちが記者会見を行う学生たちに「パルゲンイ(共産主義者)」と罵声を浴びせるなど、しばらくの間、両者の間で対立が発生した。
3月14日、「尹錫悦退陣全国大学生時局会議(時局会議)」は、ソウル地下鉄3号線の安国駅付近で「尹錫悦の満場一致による罷免を求める!大学生署名提出記者会見」を開いた。
時局会議によると、3月10日から13日までの4日間、大学キャンパスやオンラインで計1万1197人が署名に参加した。
この日、淑明女子大学のソ・イェジン氏は「現在、大学生たちの声は尹錫悦即時罷免へと向かっている」と述べ、「各地で活動を始めた極右勢力の影響で、学生たちは少し萎縮している状態でもある。署名活動をしている学生を直接脅かすほど、彼らは表面化してきた」と批判した。
釜山大学のイ・スンミン氏は、「憲法裁判所に罷免判決を求めるため、釜山から断食抗議のためにソウルへやってきた」と声を上げた。
一方、尹大統領の支持者たちは、時局会議側の記者会見や、憲法裁判所の民願室への署名提出の過程で、激しい非難を浴びせた。
当初、時局会議側は支持者との衝突を避けるため、憲法裁判所の正門前から安国駅4番出口に記者会見の場所を変更したが、一部の尹大統領支持者は変更後の会場にまで押しかけた。
この日、彼らは学生たちに対し、「パルゲンイのせいで国が発展しない」「法律も非常戒厳令も知らないくせに、どうやって罷免を求めるのか」「パルゲンイは全員、北朝鮮へ行け」などのヤジや非難を浴びせた。
時局会議側が署名を提出するために憲法裁判所の民願室へ向かうと、現場は大学生と尹大統領支持者、さらに現場を制止しようとする警察官が入り乱れ、混乱状態となった。
現在、警察は憲法裁判所の正門内側を警察バスで封鎖し、正門周辺にバリケードを設置するなど、警備を一層強化している。
(記事提供=時事ジャーナル)
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