「誰か一人、巻き添えにしてやる」韓国・小学生を刺殺した元教員の初公判が延期に…理由は?

2025年04月10日 社会
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韓国・大田(テジョン)市内の小学校で児童を殺害したとして起訴された元教員、ミョン・ジェワン被告(48)の初公判が、当初予定されていた日程から延期された。

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4月10日、韓国法曹界によると、大田地裁・第12刑事部は、13歳未満の児童に対する営利目的の誘拐・誘引および殺人などの罪に問われているミョン被告の初公判日程を、5月26日10時に変更したと発表した。

当初は4月28日に行われる予定だったが、ミョン被告は4月7日に弁護士を解任し、新たに選任。その上で、事件記録などの精査のために延期を申し立てた。これを裁判所が認めた形だ。

学校
写真はイメージ(写真=photoAC)

ミョン被告は今年2月10日、大田市内のある小学校の視聴覚室で、当時小学生だったキム・ハヌルさんを刺殺した容疑で逮捕・起訴された。事件後、警察は「犯行の残虐性と重大性、被害者遺族の意向」などを総合的に考慮し、被告の実名や顔写真を含む身元情報の公開を決定した。

与党「国民の力」に所属するチュ・ジヌ議員が、法務部を通じて入手・公開した検察の公訴状によると、ミョン被告は犯行直前、夫との通話で「誰か一人、巻き添えにしてやる」「自分だけ不幸でいるわけにはいかない。もう一人、不幸にしてやる」といった発言をしていた。

また、犯行の4日前から携帯電話で「殺人」「人を殺す方法」「頸動脈 刺す」「医大生殺人事件」といったキーワードを検索していたことも判明。当日には「仁川小学生殺害事件」「小学生 殺人」なども検索していたことが明らかになっている。こうした点を踏まえ、検察は本件が計画的な犯行であり、事前に殺害方法を“学習”していたと結論付けている。

動機については、家庭内不和による孤立感や復職を急いだことへの後悔、職場への不適応によるストレスが重なり、怒りを抱えたことで、自分より弱い存在である児童に向けて爆発させた“異常動機犯罪”であると検察はみている。

(記事提供=時事ジャーナル)

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