前科ありで無免許飲酒運転→時速135kmで逆走→対向車と衝突…死者2人の惨劇起こした20代男性に罰金3万円、懲役8年【韓国】

2025年10月29日 社会 #時事ジャーナル
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韓国で無免許の状態で酒気帯び運転をし、中央線を越えて2人を死亡させた20代男性に重刑が下された。

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仁川(インチョン)地裁・刑事1単独のイ・チャンギョン判事は10月29日に開かれた宣告公判で、「特定犯罪加重処罰などに関する法律違反(危険運転致死)」などの容疑で拘束起訴された20代の運転手Aに対し、懲役8年と罰金30万ウォン(日本円=約3万円)を言い渡した。

また、道路交通法違反(酒気帯び運転ほう助)の容疑で在宅起訴された同乗者B氏には懲役8カ月の実刑を宣告し、法廷拘束した。

裁判所は「A氏の犯行で被害車両の運転手と同乗者1人が死亡し、残りの同乗者3人がけがをするなど、取り返しのつかない重大な結果が生じた」とし、「A氏は自身を含め5人が焼酎16本を分けて飲み、泥酔して正常な運転が困難な状態だったにもかかわらず、再び酒を飲もうと別の場所へ移動中に事故を起こした。罪質が悪く、社会的非難の可能性が大きい」と厳しく指摘した。

さらに、「被害車両の運転手は約2年前に夫と死別し、一人で子どもを育てながら、軍服務中の息子に面会へ行く途中、愛する息子に会うこともできずに無念にも命を落とした」とし、「一瞬にして家族を失った遺族の苦痛は計り知れない」と述べた。

また、「運転者限定特約のため保険による被害補償が不可能な状態であり、被告人が示談した傷害の被害者2人を除いては、被害補償のための努力も見られない」とし、「被害者遺族が被告人の厳罰を求めている点などを不利な情状として考慮した」と量刑理由を明らかにした。

同乗者B氏については「B氏は自分の車のスマートキーを泥酔した1人に渡し、運転させる方法で酒気帯び運転をほう助した」とし、「そのスマートキーを受け取った人物が運転中に交通事故を起こし、2人が死亡、3人が負傷するという惨憺たる結果を招いた」と指摘した。

続けて「B氏はほかの犯行で実刑を宣告された後、服務中に仮釈放されたわずか2カ月後に本件の犯行を犯しており、当時も別の犯罪で裁判を受けていた」とし、「犯行の経緯と手口、重大性などに照らすと責任は軽くなく、非難の余地も少なくない」と説明した。

検察は先月24日に開かれた結審公判で、A氏とB氏にそれぞれ懲役10年、懲役1年を求刑していた。

写真はイメージ
写真はイメージであり本文とは関係ありません(写真=サーチコリアニュース編集部)

これに先立ち、A氏は今年5月8日、仁川市南洞区九月洞(ナムドング・クウォルドン)の道路で酒気帯び状態でベンツ乗用車を運転していたところ、対向してきたSUV車QM6に衝突し、SUVの運転手である60代女性C氏、自身の車に乗っていた同乗者D氏を死亡させた容疑で拘束起訴された。C氏は軍服務中に休暇に出てくる息子を迎えに行く途中で事故に遭った。

事故当時、ベンツ車にはA氏を含む20代の5人が乗っていた。彼らは焼酎16本を分けて飲んだ後、さらに別の場所で酒を飲もうと移動中だった。

当時、A氏の血中アルコール濃度は0.136%で、免許取り消し基準(0.08%)を上回る数値だった。A氏は過去に酒気帯び運転で免許が停止されており、無免許状態だった。

A氏は当時、制限速度時速50km区間を時速135.7kmで逆走し、事故を起こしたことがわかった。

B氏はA氏に車のキーを渡すなどし、酒気帯び運転をほう助した容疑で共に裁判にかけられた。

A氏は警察の取り調べで、「亡くなったDに強要されて酒気帯び運転をした」と主張した。

(記事提供=時事ジャーナル)

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