韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領を弾劾するために必要な与党からの「8票」について、与党議員が「ほぼ達している」と発言し注目を集めている。
12月11日、与党「国民の力」のチョ・ギョンテ議員が記者団との会見で「(尹大統領が)即時辞任しない場合、弾劾の道を選ぶしかない」と述べ、「期限は土曜日の午前までだと考えている」と強調した。
また、「尹大統領には国軍統帥権者としての資格がないと思う」とし、「一刻も早く即時辞任することで、この事態を収拾すべきだ」と主張した。
さらに「もはや弾劾票決を防ぐことはできないと思う。現在、弾劾賛成の(与党側の)人数はほぼ8人に達している」と語った。
チョ議員は前日も記者団に対し、「(尹大統領の)自発的な辞任が受け入れられない場合、次の選択肢である弾劾を通じてでも大統領の職務を停止させるべきだ」と述べ、弾劾票決に賛成する立場を明らかにしていた。
12月7日に行われた尹大統領に対する国会弾劾訴追案の票決は、与党のボイコットによって投票者数が規定を満たさず、不成立で廃案となった。当時、票決に参加した与党議員はわずか3人だった。
しかし、野党は尹大統領の弾劾案を再び12月12日の本会議で報告し、14日の本会議で票決する計画を立てている。
計画通りに弾劾票決が行われ、前回の投票参加者(野党192人、与党3人)に加え、あと与党議員5人が投票に参加すれば、票決が成立する状況だ。
そもそも大統領弾劾訴追案が可決されるためには、「出席議員の3分の2以上が賛成」する必要がある。現在の在籍議員300人が参加した場合、200人の賛成が必要となる。つまり、野党6党の合計192議席に加え、与党から「8票」の離脱票が必要となる計算だ。
今回、チョ議員が「弾劾賛成の人数はほぼ8人に達している」と発言したことで、尹大統領の弾劾が現実味を帯びてきた。
オンライン上では「よく考えた。それが国民のための道だ」「国民の力党の議員たちは全員、投票に出席しろ」「賛成しないなら、保守は滅びる」「またいつ言葉を変えるかわからない人だな」など、多様な意見が寄せられている。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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