韓国の野党「新未来民主党」のチョン・ビョンホン代表が、最大野党「共に民主党」がハン・ドクス大統領権限代行の弾劾を推進していることについて、「今はハン権限代行を弾劾するときではない。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾審判が始まる前に、権限代行まで弾劾しようとするのは一線を越えている」と指摘した。
チョン代表はこの日、声明を通じて「過去2年半にわたり、無能と失敗を繰り返してきた尹錫悦政権の首相を務めたハン・ドクス権限代行を擁護するつもりはまったくない。むしろ、尹政権の過ちに共同責任があると考えている。しかし、すべての事には適切な時期が重要だ」と述べた。
さらにチョン代表は「内乱特検とキム・ゴンヒ(大統領夫人)特検は、いずれも高位公職者犯罪捜査処(公捜処)、検察、警察が競争と協力の中で激しく捜査を進めている。キム・ゴンヒ特検も尹錫悦弾劾が完了すれば、当然、特検を実施せざるを得なくなるだろう。内乱特検とキム・ゴンヒ特検はもはや時間の問題であり、避けられない状況だ」と述べた。
その上で、「経済危機や韓・米協力がこれまで以上に重要で、国政の安定が最優先される状況で、事実上確定している問題をめぐって無用に混乱を煽り、経済不安を増大させる理由がどこにあるのか」と、「共に民主党」に問いかけた。
また、「むしろ混乱と不安をさらに煽り、早期大統領選挙を誘導して免責と政権奪取にのみ執着しているのではないかという疑念を抱くに十分だ」と述べ、特に「国政安定協議体を先制的に提案した李在明(イ・ジェミョン/共に民主党)代表が、国政の混乱を助長し、さらなる不安を引き起こそうとしている意図は何なのか疑念を抱かざるを得ない」と主張した。
続けて「国内外では、野党が意図的に混乱を増大させようとしているのではないかとの疑念が提起されている。これが事実であることが明らかになれば、共に民主党もこの混乱と内乱を引き起こした責任から決して逃れることはできないだろう」と指摘した。
そして「与野党と政治界は速やかに国政の安定を最優先目標とし、これ以上の経済的被害を避けるために国民に責任ある姿を示さなければならない」と強調した。
(記事提供=時事ジャーナル)
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