貧富の格差が大きい韓国では、一流企業に就職するために徹底的な自分磨きを行う学生が多い。青春を捧げて目指す就職先だけに、志望企業の選定に妥協は一切ない。
そんな韓国で、2004年から19年間、「大学生が選んだ最も働きたい企業」アンケート調査を進めてきた韓国就業ポータルサイトのインクルートが今年の調査結果を発表した。今年の調査対象は、国内証券市場の時価総額基準で上位130社(2022年5月基準)だ。
調査の結果、1位は「kakao」(12.7%)で、2020年から3年連続首位の座を守った。同社を選んだ回答者は「本人の成長と自己啓発の可能性」(32.1%)を理由に最も多く挙げた。
kakaoに次いで2位となったのが、「NAVER」(9.4%)。昨年の5位から一気に3階段も上がる結果となった。回答者の33.3%が「企業の事業価値、未来の成長可能性の有望」を選んだ理由に挙げた。
NAVERの躍進の裏で順位を落としたのが「サムスン電子」(7.1%)だ。サムスン電子を選んだ回答者の多くは、「満足な給与と報酬制度」(54.5%)を選考理由として挙げていた。
3社の後には「SK HYNIX JAPAN」「AMORE PACIFIC」などが続いた。
この結果に韓国オンライン上では「今の大学生が選んだアンケートって感じ」「圧倒的にサムスンを選ぶだろう」「見る視野が狭そうなランキング」など、結果に苦言を呈する意見もあった。
人気が高ければ高いほど、希望企業へ就職できる可能性は下がる。受験戦争が落ち着いた後は、就活戦争が始まる。上を目指す韓国の若者に安息の時間はない。
(文=サーチコリアニュース編集部)
前へ
次へ