韓国の無形遺産と知られる文化が中国の遺産として管理されていることがわかった。
国会文化体育観光委員会に所属するパク・スヒョン議員が10月4日に国家遺産庁から受け取った「中国が自国文化遺産として指定した韓国遺産の現況」という資料によると、朝鮮族関連という名目で、中国の「国家級」無形遺産で20件、「省級」遺産で81件の韓国遺産が指定管理されているという。
中国では、「アリラン」は吉林省・延辺朝鮮族自治州の伝統音楽であり、「パンソリ」は遼寧省・鉄嶺市と吉林省・延辺朝鮮族自治州の曲芸として、キムチの製造方法は吉林省・延吉市の伝統技芸として指定されているそうだ。
これに対応して韓国は、アリランや農楽、パンソリ、シルム、キムジャンなど5件をユネスコの無形文化遺産に登録した。しかしヘグム、ノルティギ・クネティギ、伝統婚礼など7件は、中国の遺産としてのみ指定されている。
中国は近年、朝鮮半島北部から中国東北部に存在した高句麗や渤海を朝鮮民族の国家ではなく、中国の地方政権として位置付けるプロジェクト「東北工程」を推進しており、アリランやパンソリに限らず、韓服やキムチも中国の伝統文化と主張している。
最近では、中国の「万里の長城」が北朝鮮の首都・平壌(ピョンヤン)まで続いていたと、歴史を歪曲していると議論になったりもした。
ただ韓国側の対応が後手になっているのが現状だ。パク・スヒョン議員は「(韓国の)国会遺産庁は、中国が朝鮮族の無形遺産登録を申請したら対応するとしているが、待ってからやることなのか疑問」と指摘した。
中韓の主張合戦が続くのか注目だ。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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