韓国の仁川(インチョン)国際空港の出国エリアに無断侵入した20代の日本人女性が制止しようとする保安検査員を暴行し、警察に捕まった。
仁川空港警察団は11月4日、航空保安法違反の容疑で日本国籍の20代女性A氏を不拘束立件したと明らかにした。
同警察によると、11月1日13時38分に仁川国際空港・第1旅客ターミナルで、A氏が出国エリアへの無断侵入を試みた。A氏はパスポートを端末に認識させずに出国エリアに入ろうとしたという。
さらにA氏は、制止しようとした40代の女性保安検査員の腕を振り払い、手で顔を叩いたと伝えられている。女性保安検査員は現在、病院で治療を受けている。
韓国の航空保安法によれば、空港で保安検査員を暴行したり業務を妨害したりした場合、5年以下の懲役または5000万ウォン(約550万円)の罰金に処される可能性がある。
しかし、A氏はすでに日本に帰国したという。
警察の関係者は、A氏に飲酒や麻薬投薬の状況は発見されなかったとし、「意志疎通の難しさがあり、調査を終えた翌日、日本の東京に出国した」と明らかにした。
この対応について、保安検査統合労働組合は「警察が外国人加害者を立件後に出国させ、実質的に追加の捜査が行われていない」と指摘し、「保安検査員の安全のために政府の特別な対策が必要だ」と訴えた。
日本人女性による騒動を受け、韓国オンライン上では「日本で見つけることができるのか?」「なぜ出国させるのか、意味がわからない」「通訳を使えばいいのに。本当に笑える」「なぜ犯罪者を逃走させるのか」と、警察の対応について不満の声が殺到した。
この日本人女性はこのまま逃げ切るのだろうか。また、何か特別な事情があったのか。真相究明が求められている。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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