フィリピンで日本人を狙った強盗事件が相次いでいるという。
フィリピンの日本大使館によると、10月19日から31日にかけて、マニラ首都圏のマカティなどで日本人を狙った強盗事件が3件発生した。路上にいた日本人被害者に、複数人のグループが近づいて拳銃のようなもので脅したされている。
日本大使館は細心の注意を呼び掛けている。
フィリピンで強盗事件の被害に遭う日本人が増えているわけだが、それは韓国人も同様だ。
韓国国会・外交統一委員会所属のキム・ヨンベ議員が外交部から提出を受けた資料によると、2015年から2024年上半期まで、フィリピンで強盗事件の被害に遭った韓国人は102人に上る。
何よりも恐ろしいのは、同期間、フィリピンで発生した殺人事件の韓国人被害者が計38人もいるということだ。この数字の高さは、日本など他国と比べると際立っている。
同期間、アジア・太平洋の国家で殺害された韓国人は計86人だが、そのうちフィリピンが全体の44.2%を占めているのだ。次点の日本では13人、中国では5人となっており、圧倒的にフィリピンで命を落とす韓国人が多いことがわかる。
ではなぜ多くの韓国人がフィリピンで犠牲になっているのか。その理由のひとつは、「韓国人は金持ち」というフィリピン人のイメージだという。
実際にフィリピンで起こる韓国人殺害事件の多くは、金銭トラブルが原因と考えられている。
2015年10月2日に殺害されたイさん(54)夫婦は、自宅を建設中、現地工事業者と代金の問題で激しく言い争っていたという。夫は脅迫も受けており、それを警察に伝えた記録も残っているが、結局、事件を防ぐことはできなかった。
また、同年8月19日に自宅で十数発の銃弾を受けて殺害されたナさん(64)も、自動車の代金や自宅の工事費などで揉めて脅迫を受けていたとされる。
事業家のチ・イクチュさん(53)が拉致・殺害された2016年10月の事件の主犯がフィリピン警察の元幹部だったという衝撃のニュースもあった。
この事件については今年10月7日(現地時間)、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領がフェルディナンド・マルコス大統領との非公開の首脳会談で主犯を速やかに逮捕するよう要請したほどだ。
いずれにしてもフィリピンで、日本人や韓国人の被害者がこれ以上出ないことを願うばかりだ。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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