韓国人の日本旅行ブームがますます加速しているようだ。
日本政府観光局が11月20日に発表した訪日外客統計によると、10月に日本を訪れた外国人観光客は331万2000人に達した。
前年同月比では31.6%増、コロナ前である2019年の同月比でも32.7%増となっており、過去最高だった2024年7月(329万2602人)を上回り、単月過去最高記録を更新した。
日本のインバウンドが絶好調というわけだが、その先頭に立っているのが韓国人観光客だ。
10月に日本を訪れた韓国人観光客は、73万2100人(前年同月比16.0%増)に上る。2位の中国が58万2800人、3位の台湾が47万8900人であることを考慮すると、圧倒的な人数だ。
今年1~10月の総数で見ても、外国人観光客全体の3019万2600人のうち、720万800人が韓国の観光客となっている。全体の23.8%を占める割合であり、外国人観光客の4人に1人は韓国人なのだ。
日本政府観光局は韓国人観光客について「10月として過去最高」とし、その理由として「日本各地へのチャーター便を含む地方路線の増便や祝日などの影響」と分析している。
実際に韓国では日本旅行がブームといえる状況で、現在は「福岡」「大阪」「東京」といったお馴染みの都市だけでなく、「熊本」「高松」「松山」といった地方都市を訪れる韓国人観光客も増えているという。
まさに日本の津々浦々が旅行先となっているのだ。
日本旅行がここまで韓国で広がっている理由は、そもそも日本との距離が近く、短期で手軽に行けるからに他ならない。
韓国のデータコンサルティング企業「PMI」が全国20~69歳の男女3000人を対象に実施したアンケート結果によると、海外旅行で最も人気なのは「日本」(37.3%)だが、その理由は「円安で旅費が安いから」だった。
つまり韓国人観光客は、コストパフォーマンスを求めて日本を訪れている。
国土交通省観光庁が10月16日に発表した「インバウンド消費動向調査・2024年7-9月期の調査結果」によると、韓国人観光客の消費額全体に占める割合は11.7%(2285億円)にとどまっている。
訪日外国人1人当たりの数字で見ても、日本を訪れる韓国人1人当たりの旅行支出額は11万2877円で、資料に記載されている国・地域のなかで最も低い20位だ。1位のイタリア(40万275円)、2位のスペイン(38万2904円)、3位のロシア(35万1620円)とは比べ物にならないほど、安く済ませているわけだ。
いずれにしても「低コストで高満足」という状況が続く限り、日本を訪れる韓国人観光客が途切れることはなさそうだ。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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