韓国の1月の消費者物価上昇率が再び2%台に上昇した。
2月5日、統計庁が発表した「消費者物価動向」によると、1月の消費者物価指数(2020年=100)は115.71で、前年同月比2.2%上昇した。この上昇率は昨年7月(2.6%)以来、6カ月ぶりの高水準だ。
2024年中旬まで2~3%台を推移していた消費者物価上昇率は、9月に1.6%に落ち込み、10月には1.3%まで低下した。しかし、11月に1.5%、12月に1.9%と上昇し、今年1月まで3カ月連続で上昇を続けている。
消費者物価上昇には国際原油価格や為替レートの上昇、ベース効果(前年同月の影響)などが要因として大きく作用した。
石油類は7.3%上昇し、昨年7月(8.4%)以来の最高上昇率を記録して全体の物価を0.27ポイント押し上げた。
外食を除く個人サービス価格は3.5%上昇。全体の物価を0.68ポイント引き上げた。これは2023年12月(3.5%)以来、13カ月ぶりの最高上昇率となる。個人サービス価格は、保険サービス料の値上げや旅行需要の増加に伴う海外・国内団体旅行、コンドミニアム宿泊費などの値上がりが影響した。
また、加工食品も2.7%上昇し、2024年1月(3.2%)以来、最大の上昇幅を記録して全体の物価を0.23ポイント押し上げた。
農畜水産物の物価は1.9%上昇。野菜類は4.4%、畜産物は3.7%、水産物は2.6%上昇した。悪天候による産地出荷量の減少で、白菜は66.8%急騰し、2022年10月(72.5%)以来、2年3カ月ぶりの最高上昇率を記録した。大根も79.5%上昇し、大幅な値上がりとなった。
また、海苔は35.4%値上がりし、1987年11月(42%)以降、実に37年2カ月ぶりの最高上昇率を記録した。さらに、ニンジンも76.4%上昇し、2017年2月(103.7%)以降、7年11カ月ぶりとなる最大の上昇幅となった。
一方で、ネギ(-32.0%)、柿(-23.2%)、バナナ(-13.8%)などは大幅に下落した。
消費者が日常的に購入する生活必需品144品目を対象とした「生活物価指数」の上昇率は2.5%となり、2024年7月(3.0%)以降、半年ぶりの最高値となった。
また、農産物および石油類を除いた指数は2.0%上昇し、2024年7月(2.1%)ぶりに再び2%台に戻った。「食卓物価」と関連する新鮮食品指数は前年比0.7%上昇した。
経済協力開発機構(OECD)基準のコア物価指標(食品およびエネルギーを除く指数)は1.9%上昇した。
統計庁のイ・ドゥウォン経済動向統計審議官は、「11月と12月の為替上昇が石油類価格に反映されたとみられる」とし、「加工食品やその他の原材料価格には、やや時間をかけて影響が及ぶ可能性がある」と説明した。
(記事提供=時事ジャーナル)
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