尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が釈放されたなか、「政権維持」を支持する世論と与党の支持率が上昇したという世論調査結果が発表された。
【注目】釈放された尹大統領…与党の支持率が上昇し、再び大接戦に
「12・3非常戒厳」以降、分散していた保守層が結集した結果と解釈されている。
しかし、キャスティングボートを握るとされる中道層では、依然として尹大統領および与党に対する反感が強く、保守層の民意との大きな隔たりが見られた。
3月10日、世論調査機関「リアルメーター」がエネルギー経済新聞の依頼で、3月5日から7日にかけて全国の18歳以上の有権者1507人を対象に実施した政党支持率調査(95%信頼水準・誤差±2.5ポイント)結果を発表した。
その結果、与党「国民の力」の支持率が42.7%、最大野党「共に民主党」が41.0%となった。「国民の力」の支持率は1週間前の調査と比較して5.1ポイント上昇し、「共に民主党」は3.2ポイント下落した。
先週の調査では、「共に民主党」が誤差範囲外(6.6ポイント差)で「国民の力」をリードしていたが、1週間でその差は誤差範囲内の1.7ポイントまで縮まった。
次期大統領選での政権運営勢力に関する調査では、「野党による政権交代」を支持する意見が50.4%、「与党による政権維持」を支持する意見が44.0%だった。「わからない」と回答した人は5.6%だった。
1週間前の調査と比較すると、「政権交代」支持は4.7ポイント下落し、「政権維持」支持は5.0ポイント上昇した。
尹大統領の拘束を取り消すという裁判所の決定(3月7日)が影響し、これに呼応する保守層の民意が反映された結果とみられる。実際に、「国民の力」支持層の90.8%、自らを「保守」と認識する層の76.6%が「政権維持」を望んでいることがわかった。
しかし、「保守」以外の層を見ると、調査結果は異なる様相を示している。
まず、中道層を対象にした政党支持率調査では、「共に民主党」の支持率が46.5%に達し、「国民の力」の支持率(31.1%)を誤差範囲外で大きく上回っていた。
また、「次期大統領選での政権運営勢力」に関する調査でも、同様の傾向が見られた。中道層では「野党による政権交代」が60.4%と、「与党による政権維持」(36.4%)を大きく上回った。
無党派層においても、「政権維持」(31.6%)より「政権交代」(45.1%)を支持する意見が多かった。
リアルメーターは「20代と70歳以上、ソウル、忠清、湖南(全羅道)、釜山・慶南、女性、保守層の間で『政権維持』支持が大きく上昇した」とし、「ただし、中道層では『政権交代』支持が『政権維持』を大きく上回った」と分析した。
今回の調査は、携帯電話(100%)の自動応答方式で実施され、回答率は6.4%だった。詳細は中央選挙世論調査審議委員会のホームページで確認できる。
(記事提供=時事ジャーナル)
■「弾劾は棄却される。尹大統領は復帰後、改憲して途中退任する」と大統領室高官
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