尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の罷免を求めて“断食デモ”を続けた末に、病院へ搬送されたキム・ギョンス前慶尚南道知事に対して、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が見舞いの電話をかけた。
キム・ギョンス前知事側によると、文在寅前大統領は3月25日、通話で「私も断食をしてみたが、10日を超えるとかなりつらいものだ」と語り、「弾劾の判決が遅れてキム前知事の断食が長引いている状況を見て、本当に心配していた」と述べた。
また、「梁山(ヤンサン)の書店に来るお客さんの中にも、光化門(クァンファムン)の座り込み現場にいるキム前知事を見てきたという方々がいて、多くの方がキム前知事の近況を伝えてくれた」とし、「キム前知事の努力が広く知られるようになったようだ」と付け加えた。
これに対してキム・ギョンス前知事は、「このように安否を気遣ってお電話くださり感謝している」と述べ、「お気遣いのおかげで体は順調に回復している」と応じた。
キム・ギョンス前知事は、尹大統領の弾劾審判に関する憲法裁判所の判決が遅れている状況について、「国民が非常に苦しんでおり、心配だ」と語り、文在寅前大統領もこのような情勢に対して憂慮を示したという。
先立って、尹錫悦大統領の罷免を求めて断食による座り込みを続けていたキム・ギョンス前知事は、断食14日目の3月22日に健康悪化で病院へ搬送されていた。
(記事提供=時事ジャーナル)
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