2019年に誕生20周年を迎えた日本最大級の匿名掲示板2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)。今でこそ、広い世代が当たり前のように利用したり、そこで誕生したネットスラングを日常で使う人も増えた。
しかし、広い世代が触れる機会が増えたことで、その独特の怪しさやある種のマニアックさは薄まったように感じる。
こうした怪しさや濃さを今も残すのが、韓国の極右系オンラインコミュニティ「イルガン(日刊)ベストスコア」。通称「イルベ」だ。
時流に抗う極度の女性蔑視や一定地域を差別するかのような発言、故・盧武鉉元大統領など特定人物のコラージュや造語などを量産して、内外部に広く発信する姿は度々問題となってきた。
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9月25日、京畿道教育研究は時代精神研究所に依頼した「中高生の盲目的細心の注意性向に関する研究-イルベ現象を中心に」という調査結果を公表した。
研究者が昨年9月に高校生683人を対象に行ったアンケート調査で、イルベについて「およそは知っている」か、「聞いたことがある」など92.5%が知っていると回答した。
認知経路は、友人を介して知り合った場合は53.1%、インターネットや社会関係網サービス(SNS)で間接的に知った場合は44.7%となった。
イルベに入る程度を質問した結果、「ほぼ毎日入る」との回答は1.1%に過ぎず、「入った見たことなく、ただ知っている程度」という回答が90.8%であった。
この結果に研究所は、「アンケートに正直に答えていない人物が一定以上いるだろう」と推定していて、実際には数が増えるとにらんでいる。
高校生たちによるイルベの評価は、47.4%が「くだらない内容が多い」、22.3%は「完全に間違っている」と答え、「ある程度合っている」という回答は10.2%にとどまった。
韓国インターネットの闇と称されるイルベ。利用していることを正直にいうのは憚れるが、その独特の世界は確かに人を魅了する何かがある。
文=サーチコリア編集部
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