韓国銀行が1月16日に発表した「2022年の偽造紙幣発見現況」によると、昨年に発見された偽造紙幣の数は150枚で、前年(176枚)より26枚も減少したことがわかった。これは関連統計の作成が始まった1998年以降で最も低い数字だ。
同調査において、偽造紙幣の数は昨年に韓国銀行が貨幣取扱過程で発見した紙幣及び、金融機関・個人が発見して韓国銀行に申告した紙幣の数が基準となっている。
また、偽造紙幣は種類別で5000ウォン(日本円=約500円)札75枚、1万ウォン(約1000円)札43枚、5万ウォン(約5000円)札23枚、1000ウォン(約100円)札9枚の順に集計された。
偽造紙幣減少の理由には、新型コロナウイルス感染拡大によって対面での接客が減ったことが挙げられる。
この一例だけ見ればとても良いことにも思えるが、実際の物事はそう単純ではないらしい。
というのも、コロナ明けによる自粛解除に伴い、徐々に偽札犯罪が増加傾向にあるというのだ。
実際、韓国警察庁によると、2022年11月までに発生した偽造紙幣関連犯罪(その他の通貨に関する罪)は146件と明らかになっている。これは2021年の1年間に発生した偽造紙幣関連犯罪(118件)より23.7%も増えた数字だ。
偽造紙幣関連の犯罪は2019年374件、2020年234件、2021年118件と3年間で着実に減少傾向にあっただけに、残念な結果と言えるだろう。
発見された枚数こそ過去最低となった韓国の偽装紙幣問題だが、2023年は解決に大きく前進できるのだろうか。韓国銀行や警察の取り組みに注目したい。
(文=サーチコリアニュース編集部)
前へ
次へ