そんな記念日に際し、韓国教員団体総連合会が教師を対象にしたアンケート調査の結果を公開した。
「2022年度教権保護及び教職相談活動報告書」によると、2022年に韓国教員団体総連合会に寄せられた教権侵害相談・処理件数は520件で、2016年(572件)以来6年ぶりに最も多かったことがわかった。
新型コロナウイルスの感染拡大によるリモート授業が増えた2020年(403件)と2021年(437件)は、例年と比べて減少傾向にあったが、昨年から対面授業が復活したことで、教権侵害相談件数が再び増加に傾いたようだ。
学生による教権侵害においては、「授業妨害」を指摘した教師が最も多かった。
ADHD(注意欠如・多動性障害)性向の学生が授業中にさまざまな問題を起こすなか、児童虐待申告をされることを懸念し、行動指導を躊躇してしまうという教師もいた。
こうした状況は教師たちに多大な心労を与えている。実際、「最近1年間に離職または辞職を悩んだことがある」と答えた教師は87%にも達した。
このようなアンケート結果に、韓国国内では、「真剣に体罰を復活させなければならない状況だ」「教師のエネルギーは限られていて、一部に手をかけるほどほかの子たちが割を食う」など、現状の教育体制に対する嘆きの声が多く上がっていた。
本来は恩師や先生への感謝を伝えるはずの「師匠の日」だが、これからは感謝よりも同情が寄せられる日となりそうだ。
(文=サーチコリアニュース編集部)