自身が経営するゴルフ場で「日本車の立入禁止」を実施した韓国人が、母校に奨学金を寄付した。後輩たちに“正しい歴史観”を持つことを願ってのことだ。
全州(チョンジュ)第一高等学校は最近、本校の講堂で大学修学能力試験を終えた3年生の生徒を対象に、アネスビルCC代表であるイ・ウボク氏の奨学金授与式と歴史の特別講演を行った。
1979年の卒業生でもあるイ・ウボク氏の奨学金寄付により、3年生265人にそれぞれ15万ウォン(約1万6000円)ずつ、総額4000万ウォン(約440万円)以上の奨学金が支給された。
また、生徒たちが国家と地域への愛を基盤に正しい歴史意識を養えるよう、「韓国史における全北特別自治道の特別な歴史」というテーマで、又石(ウソク)大学のチョ・ボプチョン教授による講演も行われた。
イ氏は「全州第一高等学校の後輩だけでなく、この国の若者たちが正しい歴史観を持ち、国家と民族について真剣に考え、自分の生き方を見つめ直す時間を持ってほしい」と述べ、「後輩たちが歴史意識を備えた立派な人材に成長してくれることを願う」と語った。
ハン・ムンス校長は「『歴史を忘れた民族に未来はない』という言葉を心に留め、昨日の困難を土台により良い未来のため努力してほしい」と話した。
イ・ウボク氏は2021年末、日本製品不買運動である「ノー・ジャパン運動」の一環として、日本車のアネスビルゴルフ場への立ち入りを全面的に制限したことがある人物だ。
当時、このゴルフ場はトヨタやホンダなど、日本メーカーの車両の出入りを禁止した。立ち入りを制限していた当時、イ氏は「歴史を歪曲し、我が国民に正式な謝罪も行わない日本に対する個人企業としての意思表示」であると説明していた。
しかし、ゴルフ場で使用する電動カートに日本製品が使用されているとの指摘を受けて話題になったりした。
また今年初め、金堤(キムジェ)市からの是正勧告公文を受け、この方針を撤回している。
イ・ウボク氏が母校に奨学金を寄付したことについて、韓国のオンライン上では「日本車を立ち入り禁止にして何になるというのか」「ゴルフクラブの原材料であるカーボンは、世界の80%以上が日本企業で製造されている。ゴルフを辞めようと促すのが筋では?」「あきれるね。まずゴルフ場を閉業して、別の業種に転換すべき」と、辛辣な意見が並んだ。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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