韓国人の40%が「信じる宗教がある」という。ただ、その数は2004年の54%から2021年は40%と下落した。
韓国ギャラップ社が2021年3月から4月にかけて、韓国の全国(済州道を除く)満19歳以上の1500人に、「信じている宗教があるか」と尋ねたところ、40%は「ある」、60%は「ない」と答えたという。
宗教を信じる人(以下「宗教家」)は男性(34%)より女性(56%)が多く、高年齢であればあるほど(20代22%、60代以上59%)多かったという。
宗教関係者の割合は1984年44%、1989年49%、1997年47%から、2004年54%まで増えたが、2014年50%、今回の2021年の調査では40%に減った。
2000年代以降、宗教従事者の減少の最大原因は青年層にある。2004年の20代の中では45%が宗教を信じていたが、2014年の20代は31%、2021年の20代ではその割合は22%に過ぎない。30代の宗教従事者の割合も、2004年49%、2014年38%、2021年30%に減少した。こうした20、30代の脱宗教現象は、宗教人口の高齢化と全宗教人口の減少につながっている。
現在、宗教を信じない人(以下「非宗教者」)は1500人中902人。最も好感を持っている宗教は「仏教」20%、「カトリック」13%、「プロテスタント」6%の順だった。2021年現在、宗教分布が仏教16%、プロテスタント17%、カトリック6%という点を考慮すれば、非宗教人のカトリック好感度は仏教勢より高く、プロテスタント好感度は相対的に低いといえる。
非宗教者たちが宗教を信じない最大の理由としては、非宗教者の約半分(54%)が「関心がなくて」と答えた。
その次は「宗教に対する不信と失望」(19%)、「精神的、時間的余裕がなくて」(17%)、「自分自身を信じているから」(8%)の順だった。
「関心がなくて」宗教を信じないという回答は、26%(1997年)→37%(2004年)→45%(2014年)→54%(2021年)と着実に増えている。
◇調査概要
調査期間:2021年3月18日~4月7日
回答方式:面接調査員とのインタビュー
調査対象:全国(済州道を除く)満19歳以上1500人
応答率:32%(接触総数4630人のうち1500人が回答済み)
依頼先:韓国ギャロップ独自調査
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