3年6カ月ぶりに最も低い上昇幅…韓国、9月の消費者物価上昇率が1%台に鈍化

2024年10月02日 経済 #時事ジャーナル
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韓国の消費者物価上昇率が石油類の価格下落によって1%台後半に鈍化し、3年6カ月ぶりに最も低い上昇幅を記録した。

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ただしキムジャンの季節を前に、白菜や大根などの野菜価格が10%以上も急騰している。

10月2日、統計庁が発表した消費者物価動向によると、9月の消費者物価指数は114.65(2020年=100)で、前年同月比1.6%上昇した。消費者物価上昇率が1%台に下がったのは、2021年3月(1.9%)以来だ。

品目別に見ると、農産物の価格が3.3%上昇し、全体の物価を0.14ポイント押し上げた。果物の価格は比較的安定していたが、野菜価格の急騰が農産物の価格の上昇を牽引した。

野菜の価格は、白菜(53.6%)、大根(41.6%)、レタス(31.5%)を中心に前年同月比で11.5%上昇。前月と比較すると18.6%上昇し、2020年8月(24.3%)以来の最高値を記録した。野菜価格の上昇率は、6月から8月までマイナスを記録していたが、猛暑や集中豪雨の影響で9月に大幅上昇した。

キムチを作る韓国の伝統文化「キムジャン」
(写真提供=OSEN)キムチを作る韓国の伝統文化「キムジャン」

石油類の価格は7.6%下落し、全体の物価を0.32ポイント押し下げた。石油類の価格上昇率は今年2月(-1.5%)以来初めて下落したが、同日未明に発生したイランとイスラエルの紛争により国際原油価格が急騰し、今後再び価格が不安定になる可能性がある。

水産物の価格は2.6%上昇した。畜産物では、家畜の屠殺数増加などにより、国産牛肉が2.3%、鶏肉が5.7%下落したが、輸入牛肉が6.0%、豚肉が2.9%上昇し、全体で0.6%の上昇となった。

商品とサービスの物価はそれぞれ0.9%、2.2%上昇した。サービス価格の中で公共サービス価格は1.3%、個人サービス価格は2.9%上昇した。

食卓に関連する生鮮食品指数は3.4%上昇。生鮮果物は2.9%下落したが、生鮮野菜は11.6%上昇した。よく購入される144品目を基準とした体感物価を示す生活物価指数の上昇率は1.5%だった。経済協力開発機構(OECD)方式のコア物価指標である食料品とエネルギーを除いた指数の上昇率は2.0%となり、前月(2.1%)より0.1ポイント低下した。

統計庁のコン・ミスク経済動向統計審議官は、第4四半期に物価上昇率が1%台を維持する可能性について「野菜は天候に、石油類は国際原油価格に左右されるため、今後これらの要素を注視する必要がある」と述べた。

(記事提供=時事ジャーナル)

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