韓国の100大企業における女性役員の人数が20年で35.6倍に膨れ上がったことがわかった。
韓国のユニコサーチが11月11日に発表した「2024年国内100大企業女性役員現況調査」によると、今年の半期報告書基準で、女性の社内取締役・未登記役員(社外取締役を除く)は463人と集計された。
100大企業のうち、女性役員がいる企業は74社で、前年より2社増えた。
企業別では、「サムスン電子」が女性役員81人で最多で、前年(72人)から1年で9人増加。続いて、「CJ第一製糖」と「ネイバー」が26人、「現代自動車」が20人、「アモーレパシフィック」が16人、「ロッテショッピング」と「LG電子」が14人、「LG化学」が12人と続いた。
企業別の女性役員比率を見ると、「アモーレパシフィック」が28.1%で最も高かった。以下、「CJ第一製糖」(23.4%)、「ネイバー」(19.7%)、「ロッテショッピング」(15.9%)、「KT」(12.8%)、「LG化学」(10.4%)が続いた。
女性役員の人数は、2004年まで13人に過ぎなかったが、20年が過ぎて463人となり、35.6倍に増加したことになる。
しかし20年前に比べて大幅に増加したといっても、全体における比率は6.3%にすぎない。そのため調査結果を発表したユニコサーチは「ガラスの天井は依然として堅固である」と指摘した。
女性やマイノリティを一定の職位以上には昇進させようとしない組織内の障壁を意味する「ガラスの天井」。世界的に見ても、韓国は特に“堅い”ことで知られている。
イギリスの時事週刊誌『エコノミスト』が発表した「ガラスの天井指数(The Glass-Ceiling Index)」において、韓国は調査対象国29カ国中、最下位だった。
ガラスの天井指数は、10の指標を基に経済協力開発機構(OECD)加盟国を対象として職場内の女性差別の程度を数値化したもので、2013年以降、毎年発表されている。
今回も韓国はほとんどの指標で最下位圏にとどまった。
男女の所得格差は31.1%で最下位に位置し、女性の労働参加率、女性国会議員の割合は27位だった。さらに、管理職における女性の割合と企業内の女性取締役の割合も16.3%で最低水準となっている。
ちなみに「ガラスの天井指数」で1位はアイスランド、2位はスウェーデン、3位はノルウェーだった。日本も27位に沈んでいる。
それでも韓国企業において女性役員の数は増えているのは間違いなく、今後もその傾向が続くのか注目したい。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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