韓国の最大野党がトランプ大統領をノーベル平和賞に推薦したことが明らかになり、話題を集めている。
「共に民主党」のパク・ソンウォン議員が2月3日、「推薦締切日の1月31日にトランプ大統領を推薦した」と明らかにした。
これについて同日、同党のチョ・スンレ首席代弁人は記者団に対し、「パク議員がトランプ政権と文在寅(ムン・ジェイン)政権時代に(トランプ政権と)接触し、北米間の対話などに関わった経験を基に、トランプ大統領をノーベル賞に推薦したようだ」と述べた。
パク議員がトランプ大統領を推薦した理由は、北朝鮮の非核化に向けて努力し、朝鮮半島の平和に貢献したからだという。
トランプ大統領は2018年のシンガポール、2019年のハノイで2度の米朝首脳会談を実施し、板門店でも金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と会った経験がある。
チョ代弁人は「残念ながら(米朝対話は)頓挫したが、トランプ大統領が1期目の在任期間中に北米対話を通じて、朝鮮半島の平和定着にある程度の転機をもたらした段階に達したのではないか」と、ノーベル賞推薦の理由を補足した。
さらに「ノーベル平和賞への推薦は、トランプ氏と北朝鮮に朝鮮半島の平和定着に向けた努力を促す、韓国国民の意思を伝えるメッセージでもある」と付け加えた。
「共に民主党」がトランプ大統領をノーベル平和賞に推薦したというニュースは、韓国内で大きな反響を呼んでいる。
オンライン上では、「共に民主党」に対する批判的な声が多く寄せられている。「あれだけ『反米、反米、反米』と狂ったように叫んでた人たちがトランプを推薦した?」「笑わせるな。共に民主党はトランプに気に入られたくて大騒ぎか」「与党でもないのに図々しい」「反米、反日を叫びながらも、政権を取るためには親米であるかのように装う」といった声があった。
一方で、「大統領不在の中で共に民主党が国を支えている」「推薦すること自体がメッセージになるので、良いことだ」といった肯定的な意見も見られた。
今回の推薦は、単なる外交的なジェスチャーなのか、それとも韓国国内外の世論に影響を与える意図があるのか。今後の動向が注目される。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
■ロシア派兵で揺れる北朝鮮の“内部”…悲惨な末路を迎えた「2度のクーデター」の試み
前へ
次へ