韓国の今年2月の産業生産と消費・投資が、1カ月ぶりにすべて増加に転じた。
景気の流れを示す一致指数およびその循環変動値も共に上昇する様子を見せた。
3月31日、韓国統計庁が発表した「2月の産業活動動向」によると、2月の全産業生産指数は111.7(2020年=100)で、前月比0.6%増加した。全産業生産は2024年12月に1.8%増加した後、1月には3.0%減少したが、1カ月ぶりに再び増加した。
鉱工業生産は、電子部品(9.1%)などの製造業(0.8%)で増加し、前月比1.0%増となった。
建設業生産は、建築(-2.2%)では実績が減少したが、土木(13.1%)で増加し、全体で1.5%の増加となった。2024年8月(-2.1%)以降、毎月減少していたが、今回増加に転じた。統計庁は、鉄道・道路工事の進捗分などが増加した影響だと説明している。
サービス消費を示すサービス業生産は、前月比0.5%増加した。情報通信(-3.9%)などでは減少したが、小売・卸売(6.5%)、金融・保険(2.3%)などで増加した。
宿泊・飲食業は3.0%減少し、2022年2月(-8.1%)以来最大の減少幅となった。宿泊・飲食業の生産は2024年2月以降、毎月減少しており、昨年末の航空機事故、弾劾政局など政治的な不確実性による消費の萎縮によって、ここ4カ月間は減少幅も拡大している。
財貨消費を意味する小売販売指数は、乗用車(13.5%)など耐久財(13.2%)の販売を中心に、前月比1.5%増加した。乗用車販売は補助金執行の影響で、2020年3月(48.6%)以来最大の増加幅を記録した。耐久財の増加幅は、2009年9月(14.0%)以降で最大だ。
設備投資は、機械類・自動車など輸送機器で投資が増え、前月比18.7%増加した。
現在の景気状況を示す一致総合指数の循環変動値は、前月比0.1ポイント上昇した。今後の景気局面を予測する先行総合指数の循環変動値も0.1ポイント上昇した。
最近の産業活動動向指数は、毎月上昇と下落を繰り返している。
生産・消費・投資の指標は、2024年11月にすべて減少して以降、毎月「トリプル増加」と「トリプル減少」を繰り返す様相を呈している。2月も指標上では生産・消費・投資がすべて増加したが、トリプル減少後の統計的な調整による側面もあるため、今後の状況を引き続き見守る必要があると政府側は説明している。
統計庁のイ・ドゥウォン経済動向統計審議官は、「旧正月の効果による稼働日数の変動が影響を及ぼし、年末年始の指数が上下する傾向が見られる」と述べた。
(記事提供=時事ジャーナル)
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