6月3日の大統領選まで50日を切るなか、与党「国民の力」と最大野党「共に民主党」の両党が予備選の出場者リストを確定させた。
「国民の力」では1次予備選の進出者として8人が選ばれ、「共に民主党」では3人が本選をめぐって1席を競う構図となっている。
特別なアクシデントがなければ、「共に民主党」は4月27日、「国民の力」は5月3日に最終候補を発表する予定だ。
「国民の力」は4月15日、第21代大統領選の予備選候補として11人を確定し、翌16日にはその中から1次予備選進出者8人を発表した。候補者は、キム・ムンス前雇用労働部長官、ナ・ギョンウォン議員、アン・チョルス議員、ヤン・ヒャンジャ元議員、ユ・ジョンボク仁川市長、イ・チョルウ慶尚北道知事、ハン・ドンフン前党代表、ホン・ジュンピョ前大邱市長の8人だ。
「国民の力」は翌17日に、1次進出者を対象に討論グループを抽選し、18日にビジョン大会、19~20日にグループAとBに分かれて候補者討論会を行う。21~22日には、逆選択防止条項(他党の支持者を排除)を適用した100%国民世論調査を実施し、1次通過者4人を選抜する計画だ。
その後、4月23日には4人を対象に「メディアデー」を開催し、24~25日に主導権討論会、26日に4人による公開討論会を行う。27~28日には選挙人団と一般国民の世論調査を各50%ずつ反映する2次予備選が実施され、4人のうち過半得票者が出れば4月29日に候補が確定する。
もし過半得票者が出なかった場合は、2人に絞って4月30日に一騎打ち討論を行い、5月1~2日に再び選挙人団および国民世論調査を通じて各50%の割合で最終候補を選出する。特別なアクシデントがなければ、最終候補は5月3日に開かれる党大会で発表される見通しだ。
現時点では「国民の力」の候補のうち、キム・ムンス前長官、ホン・ジュンピョ前市長、ハン・ドンフン前代表、アン・チョルス、ナ・ギョンウォン各議員が「5強」とされている。
最近の各種世論調査では、キム・ムンス前長官が先頭を走っているが、拡張性を備えた他の候補たちがいつ浮上してもおかしくない状況といえる。また、1次予備選で4人に絞られるため、5強のうち誰が脱落するのかにも関心が集まっている。
一方、「共に民主党」では、李在明(イ・ジェミョン)前代表、キム・ギョンス前慶尚南道知事、キム・ドンヨン京畿道知事の3人が予備選候補として名を連ねた。
「共に民主党」は、忠清、湖南、嶺南、首都圏の4地域で巡回予備選を実施した後、候補別に権利党員投票50%と一般国民(世論調査)50%を合算して、中間のカットオフなしに一度で最終候補を決定する。
権利党員投票は、①第1次:忠清圏(4月16~19日)、②第2次:嶺南圏(17~20日)、③第3次:湖南圏(23~26日)、④第4次:首都圏・江原・済州(24~27日)という日程で行われる。
国民選挙人団の投票は、21~27日の間に2日間実施される予定だ。候補者たちは18日にテレビ討論を行い、19日に忠清圏、20日に嶺南圏、26日に湖南圏、27日に首都圏・江原・済州で合同演説会に臨む予定だ。
党員と国民選挙人団による投票で過半得票者が出た場合、4月27日にそのまま党の大統領候補として選出される。過半得票者がいない場合は、29日と30日に決選投票を行い、5月1日に候補が選出される。政治界では李在明前代表が有力候補と目されているが、予期せぬ変数が起きる可能性も否定できない状況だ。
(記事提供=時事ジャーナル)
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