歌はもちろん、ダンスもOK!? 韓国プロ野球の応援文化

2016年04月21日 スポーツ
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2002年の日韓ワールドカップで、韓国サポーター側のスタンドが赤色で埋め尽くされた光景を覚えておいでだろうか。揃って赤いTシャツを着た韓国人たちはスタジアムだけではなく、街中で熱狂的な応援をしていた。

あれから十数年。ワールドカップは少し特別だったにしても、スポーツ応援における韓国人の熱狂ぶりは今も相変わらず飛び抜けているようだ。

なかでも一風変った応援文化を誇るのが、韓国のプロ野球だろう。

つい最近までのスタジアムは、おじさんたちがタバコとお酒を楽しみながら選手たちにヤジを浴びせる淀んだ雰囲気があった。ところが、野球が国民的に愛されるようになり、年々“野球女子”と言われる女性ファンが増えたことで、応援文化も大きく変わってきたようだ。

新聞紙とゴミ袋が応援グッズとして大活躍

最近の野球応援時には、どうやらピザやチメク(チキンとビール)を食べることが定番らしい。

野球はサッカーやバスケよりも試合時間が長いため、試合を見ながら食事を楽しむ文化が自然に根付いている。

喫煙も制限され、子どもや妊婦も安心できる環境になったようだ。

そして、選手ごとに決められている応援歌を一緒に歌いながら、日頃のストレスを発散する。

盛り上がってついダンスを踊っても、文句を言う人は誰もいないらしい。

むしろ中継カメラに映るというサプライズが待っているかもしれないそうだ。 応援グッズも奇抜なものが多い。

例えば、ロッテ・ジャイアンツのファンは、ゴミを入れるようにと配られたゴミ袋を頭にかぶり、新聞紙を破った“新聞紙ポンポン”を降りながら応援する文化があるという。

日本はビールの“売り子”。韓国は“ビールボーイ

そんな“お祭り”のような応援に欠かせないのが、生ビールだろう。 日本同様、韓国も野球観戦にはお酒がつきもの。昔は焼酎が主流だったのが、最近はビールへと変わったらしい。

日本では“売り子”と呼ばれる女の子たちがビールの移動式販売を行っているわけだが、韓国は“ビールボーイ”。つまり男性だ。「どうせなら女の子がいいな」という声も少なくないため、今後“ビールガール”が登場する可能性はなきにしもあらず。

いずれにせよ、韓国人の応援に対する情熱は冷めることを知らない。機会があれば、韓国の野球場に足を運んでみてはいかがだろうか。

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