イ・ボミやアン・シネが後輩美女ゴルファーに教えた日本ゴルフ文化の“良いところ”

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韓国女子ゴルフ界の“フィールドの妖精”と呼ばれるキム・ジャヨン。彼女が一躍、ブレイクしたのは2012年だった。

この年、韓国でシーズン3勝を上げ、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)大賞、最多勝賞、人気賞の3冠を達成。一躍、韓国女子ゴルフ界の人気者となった。

そんな彼女にロングインタビューしたのは2017年夏。当時キム・ジャヨンは26歳で、まだまだ若く発展途上だったが、韓国では中堅どころが、そろそろベテランの部類に振り分けられそうな年になっていた。

韓国では最近、若い世代がどんどん台頭としており、新陳代謝も激しい。そのせいか、キム・ジャヨンも2011年から6年連続で選ばれてきたKLPGA広報モデルに、2017年以降は選ばれない年もあった。

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ただ、キム・ジャヨンは日本で活躍する韓国人選手からさまざまな情報やアドバイスを貰うという。2017年当時、特に参考になったのはイ・ボミからの助言らしい。イ・ボミは2017年8月下旬、『ハイウォン・リゾート女子オープン』で13カ月ぶりに韓国ツアーに出場したが、試合中以外でもイ・ボミから日本についてさまざまなことを聞いたという。

「以前、私もボミオンニ(お姉さん)と同じ企業からスポンサードを受けていたこともあって、スポンサー行事などでもご一緒することが多く、いろいろとアドバイスをくれるんです。ちょうど私がスランプに陥っていたこともあって、ボミオンニは親身になって日本での経験をたくさん話してくれました。それが私にとっては、いろいろとプラスに働きました」

具体的にイ・ボミはどんなアドバイスをキム・ジャヨンに授けたのだろうか。

「日本ではキャディやトレーナーと行動を共にしているそうですが、それがさまざまな相乗効果があると言っていましたね。

例えばオンニは韓国時代、さほどウェイトトレーニングを重視していなかったそうですが、日本ではトレーナーが常時、体の状態をチェックしてくれてトレーニングも日課になっているので、それがコンディショニングの面でとても役立っているそうです。移動などで体力的に厳しくてもトレーナーがケアしてくれるので、“ゴルフに集中できる”とも言っていました。

私もそうしたアドバイスを受けて、トレーニングやコンディショニングについて気を払うようになりました。今までは練習量ばかりに気を取られていましたが、ボミオンニの助言に従い、自分の年齢や体調に合った準備をするようになりました」

イ・ボミと記念写真を撮るキム・ジャヨン(一番右)(写真=KLPGA)

韓国では練習量の多さばかりが問われがちだが、日本では“質”も大事になってくる。キム・ジャヨンはイ・ボミの助言を通じて、ゴルフというスポーツに向き合う日韓のアプローチの違いを知ったようだ。

「(アン・)シネオンニからもいろいろと話を聞きますよ。オンニは日本でプレーしていますが、日本のコースセッティングからはじまり、ギャラリーのことまで、いろんな話をしてくれるんですよ。どの話もオンニが実際に体験したことなので、リアリティがあるというか、説得力があるんですよ」

アン・シネが日本のゴルフ文化を絶賛したことや、日本人ファンとの出来事については以前紹介した独占インタビューでも明らかになっているが、その話をキム・ジャヨンら韓国女子ゴルファーたちもアン・シネ本人から伝え聞いているわけだ。

そういった心温まる交流エピソードを耳にすれば、日本に挑戦したい気持ちにもなることだろう。2010年頃から増えて今では日本でひとつの勢力となった韓国女子プロゴルファー来日急増のワケは、こういったところにもあったのかもしれない。

(文=慎 武宏)

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