当時、ラッパーのMicrodotを皮切りに、歌手・俳優のRAIN、俳優マ・ドンソク、女優チョ・ヨジョン、少女時代ティファニー、MAMAMOOフィインなど、日本でもよく知られているトップスターたちの家族が詐欺を働いていたことが明らかになり、大きなイシューとなった。
これら一連の流れは、同年下半期に「#ビッToo」という新語とともに定着した。“ビッ”とは日本でいう借金のことで、ネット上で「芸能人の家族に借金を踏み倒された」「金を騙し取られた」などの被害を訴える書き込みが続出したことにより、「#MeToo」にちなんで名づけられたものだ。
RAINなどのように、両親の詐欺で被害を受けた人々に寄り添い、円満な解決に向けて最善を尽くした人物がいた一方、家族と一線を引いた人物もいる。
現在、売り出し中の若手女優ハン・ソヒは今年3月、母親が詐欺容疑で提訴されたことに対して、母の詐欺と自身は関係がなく、裁判所からも関係がないという判決を受けたと発表した。
その詐欺の内容は、娘が成功したら金を返すと謳い、振込先も未成年時に開設したハン・ソヒ名義の通帳を使っていたというものだ。
ハン・ソヒは母親の詐欺に関して責任を負わないとした理由について、「娘の名を借金のために利用し、その娘が有名芸能人であることを悪用して金を受け取ろうとする一連の行為を根こそぎ遮断するため」と発表している。
先立って2020年にも母親の借金問題を暴露されていたハン・ソヒは当時、女優になってから母親の借金を返済したと告白。当初は“親族としての道理”を果たそうとしたが、その後も2年にわたって続いた親の愚行によって、最終的に断固たる態度を見せるしかなかったようだ。
核家族化が進む現代社会において、血縁関係は大事にしなければならないはずだ。それを芸能人だからといって、自ら悪用することは愚の骨頂ではないだろうか。
(文=サーチコリアニュース編集部K)