4年前とは、あの“最悪のプレー”でベスト16進出を果たした2018年ロシアW杯のことだ。
当時、グループステージ最終戦でポーランド相手に1点リードを許した日本は、裏で決勝トーナメント進出を争うセネガルがコロンビアに0-1でリードされているというニュースを知った後、最悪のボール回しを展開した。
1勝1分1敗の勝ち点4、4ゴール4失点で得失点差も並んでいたなか、日本はフェアプレーポイントだけがセネガルを上回っていた。そのため、無駄に無理な試合をしてフェアプレーポイントを削るわけにはいかなかった。
結局、日本は後半終盤から限りなくボールを回し続け、最終的にフェアプレーポイントによって決勝トーナメント進出を果たした。
これには日本国内でも批判が相次いだ。1982年スペインW杯の西ドイツ対オーストリアで同じような状況が起きた「ヒホンの恥」とまでは行かないが、W杯史上最悪のプレーの一つと言えた。
当時、韓国はドイツを破ってW杯を終えた状態だったため、日本でも韓国と比較する見方が多かった。
そして、日本は決勝トーナメント初戦でベルギーと接戦を繰り広げた末、2-3で敗れ大会を終えた。
しかし、その日本が今大会では完全に変わった。
グループ初戦でドイツ相手に痛快な勝利を収めた日本は、コスタリカにこそ黒星を喫したものの、スペイン戦で熾烈な試合を繰り広げた。先制を許した状態でも諦めずに攻撃を続け、激しい動きでチャンスを狙い、試合を覆して見せた。
4年前、最悪のプレーで自国でも非難を浴びた日本が、カタールW杯では“死の組”と呼ばれたグループEを堂々と首位で通過した。日本が掲げる“ベスト8以上”の目標ももはや夢ではない。
(記事提供=OSEN)