それ以前の2014年ブラジル大会でも同様の事件があった。
同大会では、ロシア、アルジェリア、ベルギーと同居したグループステージで1分2敗の最下位で敗退。1勝もできず帰国することになった無残な結果に、やはり一部のファンが怒りに任せた行動に出た。
帰国当時は早朝ながら約200人のファンが空港に集まっていたのだが、監督が報道陣のインタビューに応じようとしたところで、ファンの群衆から突如ある物が飛んできた。それは黄色いパッケージに包まれた“カボチャ飴”だった。
大量の飴は報道陣の前に並んだ選手たちにぶつかり床に散らばった。飴が投げつけられた際、群衆からは「飴でも食べてろ!」という男性の叫び声が聞こえたという。
過激なファンはこれにとどまらず、選手たちがインタビューを受けている際に「韓国サッカーは死んだ」と書かれた垂れ幕を掲げ、選手と監督に向かって大っぴらに非難を浴びせ続けていた。
なお、飴を投げ、垂れ幕を掲げた人物は、『お前のせいで負けた』なるオンラインコミュニティの会員だったという。当時まだ22歳と若く、W杯初出場だったソン・フンミンは、投げつけられた飴を見て「飴を食べなければならないですか…?」と残念そうにつぶやいていた。
いくら結果が残念だったとはいえ、死力を尽くして戦った選手を心ない行動で傷つけてはならない。SNS上で過度な誹謗中傷が問題視されている昨今、ファンはより節度を持って選手を応援するべきだろう。
(文=サーチコリア編集部H)