『君が代』放送に“反転国旗”、日本人アスリートへの抗議まで…「8月15日」に韓国で起きたこと

2024年08月16日 話題
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日本で「終戦の日」と呼ばれる8月15日は、韓国で「日本の植民地支配から解放されたことを祝う日」として「光復節(クァンボクチョル)」とされている。

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そんな記念すべき日に、韓国で数々のトラブルが起こっていたことをご存知だろうか。

まず前日には、韓国球界でプレーする日本人投手に“抗議”がなされた。

先発ローテをずらす事態に

現役時代に巨人などで活躍し、現在は斗山(トゥサン)ベアーズの指揮を執るイ・スンヨプ監督は14日、蚕室(チャムシル)球場で行われるロッテ・ジャイアンツ戦に先立ち、「明日(15日)はチェ・ウォンジュンが登板する。登板間隔は守ることにした。白川は一日さらに休み、16日に登板する」と明らかにした。

本来の先発ローテーションでは、15日は日本人投手の白川恵翔(23)が登板すると見られていた。前回の登板は8日のLGツインズ戦だったため、そこから中6日での登板となるはずだった。

ところが、突然「光復節に日本人投手が登板してはならない」という抗議が飛び出たのだ。

白川恵翔
白川恵翔(写真提供=OSEN))

過去には門倉健がSKワイバーンズ(現・SSGランダース)所属で2009年8月15日のハンファ・イーグルス戦で先発登板したことがある。当時は6回1失点と好投して勝利。また、岡本信也もLGツインズ時代の2010年8月15日、ネクセン・ヒーローズ(現キウム)戦でリリーフ登板している。

当時は大きな問題も論争も起きなかったが、今回に至っては白川の登板に不満を持った人が積極的に動いた模様だ。球団側も不必要な波風を立てないよう対応したものと見られる。

公共放送のミス

そして当日には、公共放送KBSのミスが取り沙汰された。しかも一つではない。

一つ目は、日が変わって0時からKBS1で放送された『KBS中継席』(原題)だ。同番組は、文化芸術の全部門にわたり公演やイベントを録画・解説し、演奏者へのインタビューも同時に放送することで、高級文化の大衆化に寄与しようという趣旨の番組。

今回の放送では、去る6月29日の「第15回韓国オペラフェスティバル」で上演されたオペラ『蝶々夫人』が録画中継された。

ところが、事前に『蝶々夫人』放送のニュースが伝えられると、韓国の各種オンラインコミュニティではKBSに対する非難が殺到。というのも、同作はアメリカが日本を強制的に開港させた時期が舞台の作品となっているためだ。

蝶々夫人
問題視された『蝶々夫人』(写真=放送キャプチャ)

アメリカ海軍士官ピンカートンと、彼と結婚した没落藩士令嬢の蝶々夫人の悲恋を描かれており、結婚を真剣に考えていなかったピンカートンが日本を離れたあとも、残された蝶々夫人がピンカートンを待ち続けるという内容なのだが、女性主人公が終始着物を着て登場するほか、結婚式の場面で日本の国歌である『君が代』のメロディが挿入されている。同日の録画中継でも、着物を着た出演者の演技が続いた。

そのような内容の作品が記念日に放送されたことが、韓国の一部ネットユーザーに逆鱗に触れたというわけだ。

続いて、同日午前に流れた天気予報もやり玉に。気象キャスターがソウルの天気を紹介する際、画面の左側には片手に韓国国旗を持ったキャラクターの姿が登場したのだが、国旗に描かれている“乾坤坎離”(赤と青の部分)が反転していたのだ。

国を象徴する旗が正確に掲示されていなかったとして国民は激怒。旭日旗騒動などがあった際、度々登場する誠心(ソンシン)女子大のソ・ギョンドク教授は、KBSのトラブルに触れ、「1月、KBS1の『ニュース9』では、韓国の独島が日本の排他的経済水域内に含まれたグラフィック地図を使って論難になった経緯がある」「視聴者たちには放送ミスに関する謝罪をするとともに、公共放送で二度とこのようなことが再発しないよう、一層注意を払わなければならない」と苦言を呈したほど。

アイドルの発言も問題視

韓国国旗
問題の“反転”国旗(画像=放送キャプチャ)
韓国国旗、フェンシング女子サーブル韓国代表
パリ五輪で銀メダルを獲得し、韓国国旗を広げたフェンシング女子サーブル韓国代表チーム(写真提供=OSEN)

また、“不適切”だという声は人気アイドルにも届いている。同日、あるオンラインコミュニティには「光復節になるやいなや、bubbleで日本アニメのチャレンジを予告したアイドル」というタイトルの文章が掲載された。

この文によると、人気アイドルグループStray Kidsのメンバー、フィリックスが、ファンコミュニケーションアプリ「bubble」で、日本アニメのチャレンジについて言及したと説明している。フィリックスが取り上げたアニメは『しかのこのこのここしたんたん』だという。

光復節という韓国において特別な日に、日本のアニメを持ち出したため、一部から非難を受ける結果に繋がってしまったのだ。

Stray Kids・フィリックス
8月15日に日本のアニメを紹介して非難を浴びたStray Kids・フィリックス(写真提供=OSEN)

フィリックスは2022年の記念日の“発言”も問題視されたことがある。韓国の殉国者と戦没将兵を追悼する記念日「顕忠日(6月6日)」にフィリックスは、日本のアーティスト、松原みきの楽曲をおすすめしたことがあり、今回と同じような指摘を受けていた。

このように、些細なことでも非難の対象となってしまう「光復節」。発言や行動など、気を付けなければならないことが多そうだ。

(文=サーチコリアニュース編集部K)

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