ノーベル文学賞作家ハン・ガンの作品が1~3位を独占…韓国「YES24」による今年のベストセラー順位

2024年12月02日 話題
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韓国の大手電子書店「YES24」が今年最も売れた書籍を発表し、注目を集めている。

【写真】駐韓スウェーデン大使館前で「ハン・ガン反対デモ」

12月2日、YES24が発表した2024年の総合ベストセラー順位を見ると、1~3位はすべてノーベル文学賞受賞作家ハン・ガンの作品となった。

1位は『少年が来る』、2位は『菜食主義者』、3位は『別れを告げない』の順だ。

また、ハン・ガンの『すべての、白いものたちの』が6位、『引き出しに夕方をしまっておいた』が8位にランクインしている。つまりトップ10に入った書籍のうち、5作品がハン・ガンのものという結果だ。

ハン・ガンの著書はノーベル文学賞受賞後、10月10日から11月30日までの売り上げが前年同期比100倍になったとされている。

ハン・ガンの書籍を求める人々
(写真=時事ジャーナル)ハン・ガンの書籍を求める人々

ただ、ハン・ガンの作品については様々な意見があるのも事実だ。

例えば、全国24の学父兄市民団体の連合である「全国学父母団体連合」が10月、「青少年有害媒体物は小・中・高校の図書館に置いてはならない」という声明を発表している。

ハン・ガンの代表作『菜食主義者』を学校の図書館に置くべきではないとの主張で、発表から一日で賛同の署名が1万474人、195団体から集まったとされた。

声明を通じて全国学父母団体連合は「作家ハン・ガンの著書を読んだことのない国民の大半は、実際の作品の内容を知りもせず、ノーベル文学賞受賞に関するニュースだけで大変うれしい気持ちだったことだろう」と切り出し、「しかしハン・ガンの本を読んだ人の中には、大人にも推薦したくないという人も非常に多い状況だ」と主張した。

一言で、『菜食主義者』の内容が学生にはふさわしくないという意見だった。「このような極端で暴力的な内容の本をノーベル賞作家の作品という理由だけで、全国の小・中・高等学校の図書館に置こうとする試みに、学父母は驚愕を禁じえない」と強く批判して、様々な議論を呼んだ。

なお、YES24の総合ベストセラーの順位を見ると、4位は『一日一枚、私の語彙力のための筆写ノート』(原題、ユン・ソンギョン)、5位は『セイノの教え』(原題)、7位は『不変の法則』(原題、モーガン・ハウゼル)、9位は『40歳に読むショーペンハウアー』(カン・ヨンス)、10位は『ETS TOEIC 定期試験過去問題集』という順だった。

(文=サーチコリアニュース編集部O)

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