韓国の小・中・高校生たちの「将来の夢」に関するデータが発表された。
韓国の教育部と韓国職業能力研究院は12月4日、今年5~6月に全国1200校の小・中・高校の学生を対象に調査した「2024年初・中等進路教育の現況調査」の結果を発表した。
それによると、小学生に最も人気だった職業は「スポーツ選手」(12.9%)だった。続いて「医師」(6.1%)が選ばれており、以下「クリエイター」(4.8%)、「教師」(4.7%)、「料理師/調理師」(4.1%)の順だった。
中学生になると、若干変わってくる。「スポーツ選手」は2位(5.9%)と変わらず人気だったが、小学生で4位だった「教師」が6.8%で1位となった。「医師」(5.1%)、「警察官/捜査官」(3.3%)までが上位といえ、5位以下は「薬剤師」「看護師」「会社員」「料理師/調理師」「ビューティーデザイナー」「軍人」が2.3~2.5%で、ほとんど並んでいる。
高校生では、さらに職業選択が分散している。1位は中学生と同じく「教師」(6.9%)が強く、2位の「看護師」(5.8%)も人気だ。しかし3位以下に大きな差はなく、「軍人」「警察官/捜査官」「CEO/経営者」「コンピューター工学者/ソフトウェア開発者」「生命科学者および研究員」などが2.4~2.7%で上位に入った。
ただ今回の調査で明らかになったのは、「将来の夢」を描けない学生も多くいるということだ。
そもそも将来希望する職業があると答えた学生の割合は、小学生が79.6%、中学生が60.0%、高校生が71.0%だった。中学生の4割は将来の夢がないことになる。
希望する職業がないと答えた学生にその理由を尋ねたところ、「自分が何を好きなのかまだよくわからない」が小学生(42.0%)、中学生(51.2%)、高校生(43.0%)すべてで1位となった。
また、「自分が上手くできること(得意)とできないこと(弱点)がわからない」という回答も多く、小学生(29.0%)、中学生(25.6%)、高校生(17.8%)に上った。
彼らが「将来の夢」を描けないのは、過度なストレスを受けているからかもしれない。
教育部と疾病管理庁が11月22日に発表した「2024年青少年健康行動調査」(中高生5万7580人対象)によると、最近2週間の日常生活でストレスを「非常に多い」、または「多い」と感じたと回答した中高生は42.3%に上った。
ストレスの原因については学業負担や親からの期待が大きいと考えられるが、日々過度なストレスを感じている学生にとって、「将来の夢」を持つのは容易ではないだろう。
学生たちにはストレスの少ない環境で、明るい夢を持って過ごしてほしいものだ。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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