それほどやりがいを感じていなくても、自分の所属部署が批判されればつらいものだ。
それを証明するような韓国で興味深いアンケート調査が実施され、注目を集めている。
韓国行政研究院は最近、国家公務員500人、地方職公務員500人、5人以上の民間企業従事者1000人を対象にした報告書「韓国の公・私組織構成員の認識比較調査」を発表した。
同調査によると、公務員の68.4%が「所属する機関が批判されるニュースが出ると、自分が恥ずかしく感じる」と答えた。
一方、「所属する機関が賞賛されると自分も賞賛されているように感じる」と答えた公務員は51.0%で、民間従事者(58.3%)より約7%低かった。
この結果から、公務員は賞賛よりも批判を自分ごととして受け止める傾向があることがわかる。
また、「職業を再び選べるなら現在と同じ仕事を選ぶか」という問いに対し、公務員の50.7%が「はい」と答え、民間従事者(71.1%)より低かった。
「職務を遂行しながら主導的に業務を判断する機会がある」と答えた民間従事者は60.2%だったが、公務員は50.5%にとどまった。
韓国の公務員の半数近くが潜在的に不満を感じていることがわかるアンケート結果となったが、これに対し、オンライン上では「国家発展に役立たない公務員はしっかりとクビを切れ。無能な公務員は税金を吸う寄生虫だ」「韓国人の特徴は自分より上手くいっている人に劣等感を覚える。だから公務員になったら辞めようとする人は少ない」「公務員になれば大した仕事しなくても、給料が補償されるし辞めるわけがない」など、厳しい意見が多く上がった。
所属する機関と自分を切り離して考える人もいれば、当事者意識を強く持つ人もいる。どちらがより幸せなのか、考えさせられるテーマだ。
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