「とりあえず、生」
一昔前までの酒席では、「とりあえず生ビール」を頼むことが当たり前だったが、ひとつひとつの行動に対するハラスメントが注目されるような昨今では、そうしたある種の伝統行事はすたれつつある。
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こうした動きはお隣・韓国でも同様で、最近新入りサラリーマンが避けては通れなかったある行事に、否定的な意見が散見されるようになった。
それが、「時報餅」という文化であり、正確には「試補餅」と書く。この「試補」とは、公務員任用の候補者が正式な公務員に任用される前に、その適格性の判定を受けるために一定期間経ることとなる期間中の公務員の身分を指す言葉だ。この期間は勤務先にもよるが、大体6ヶ月から1年とされる。
「時報餅」は、この「試補」期間が終わった新人が、世話になった上司などに餅を配るというもの。この謎文化は、韓国が昔からある伝統というものではなく、ここ20年くらいの間に自然と定着したようだ。
10月8日、国会行政安全委員会所属のイ議員は、職場事情を匿名で書き込めるアプリケーションである「ブラインド」アプリ上で、公務員を対象10月1~7日の調査を実施した結果を発表した。アンケート調査の回答者の95.69%は勤続10年未満の職員だ。
同アンケートでは、「時報餅」や出産・育児休職お礼のような組織文化がありますか」という質問にアンケート調査回答者719人のうち65%が「ある」と答えた。
この結果を見た韓国ネット民は、「実際、意味がわからない文化だよな」、「必要性を感じない」など、手厳しい意見が寄せられている。
ちなみに、同アンケート調査では、「退勤後に、不必要な連絡や飲み会強要などの組織文化がありますか」という質問に45.87%が「ある」と答えた。どの国も不必要な飲み会に疑問を感じる者が増えてきたという結果だろう。
文=サーチコリア編集部
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