ペットを飼うということは、寿命をまっとうするまで飼い続ける責任が生じるということである。最後まで面倒を見ることができないのであれば、無責任にペットを飼うべきではない。
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ただ、お隣・韓国ではそんなペットをめぐるショッキングな出来事があった。
11月18日、韓国の天安(チョナン)市と動物愛護団体「動物との美しい物語」によると、16日に「悪臭がひどいアパートがある」という通報が受け付けられ、天安市と動物愛護団体が現場を確認したところ、家の中に約500匹の猫の亡骸と、辛うじて生きている猫28匹が発見されたという。
亡骸は冷蔵庫やクローゼット、カバンなど複数の場所から発見されたが、大半は新聞紙に包まれていた。亡骸のほか付着していた便などを含め、市が回収した重量は7.5tに達したという。
家主である60代女性のA氏は、4年前に夫とともに野良猫に餌を与えた後、約20匹を家に連れてきて飼育を始めたという。夫が亡くなった後も、A氏は野良猫を引き取っては育てる行為を繰り返していた。
ただ、A氏が体調悪化によって病院に入院して以降、猫の面倒を見る人がいなくなり、無秩序な繁殖によって今回の事件に至ったようだ。
天安市と愛護団体はアパートの特殊清掃と廃棄物の処理を行い、亡骸は火葬場に送ったという。
このような多頭飼育崩壊の実態を受け、韓国ネット民の間では「責任を負えないなら最初から飼うな」「まず、共同住宅で動物を飼うこと自体がおかしい」「一匹でも飼うことは難しいのに、世話することが難しくなり始めると動物も命を落としていく」など、痛烈な批判のコメントが相次いでいた。
最低限の責任を負えないのであればペットを飼う資格はないが、今回の事件のように放置されたまま苦しんでいる動物は多いことも現実として存在する。今後解決しなければならない問題であることは確かだ。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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