韓国の警察と裁判所、無能すぎ…?身の危険を訴えていた女性、またしても命を落とす事態に

2025年06月11日 社会
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警察に身の安全を訴えていた50代の女性が刃物で刺され、死亡する事件が韓国で発生した。

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約1カ月前、警察はこの女性を脅迫した容疑で40代の男・Bに対して逮捕状を請求していたが、裁判所はこれを棄却していた。結果的に事件は防げず、波紋が広がっている。

大邱市・城西(ソンソ)警察署によると、6月10日午前3時30分頃、大邱市・達西区(タルソグ)のアパートの一室で、50代女性Aさんが刃物で刺された状態で家族により発見された。Aさんは病院に搬送されたものの、約1時間後に死亡が確認された。

室内から金品の盗難などは確認されておらず、犯行に使われた凶器も現場では発見されていないという。

警察はBを有力な容疑者とみて行方を追っている。事件後、Bは大邱市外へ逃走したとされ、現在は他地域の警察とも連携し、捜索を続けている。

韓国
(写真=時事ジャーナル)

Bはおよそ1カ月前にもAさんに接近し、刃物で脅すなどの行為を行ったとして「ストーキング犯罪の処罰等に関する法律」違反の容疑で逮捕された。しかしその後、身柄を拘束されることなく在宅で取り調べを受けていた。警察はAさんの身辺保護措置を実施していたが、今回の事件を防ぐには至らなかった。

警察がBに対して申請した逮捕状は、裁判所によって「捜査に協力的である」ことなどを理由に棄却された。ある捜査関係者は「逃走歴のある人物に対する逮捕状が棄却されたのは非常に残念だ」とコメントしている。

警察はAさんにスマートウォッチを支給し、自宅前には顔認証機能付きのAI防犯カメラも設置していた。カメラには、登録されていない顔が映ると警察と被害者のスマートウォッチに通知が届く仕組みだ。しかし、Aさんは最近になってスマートウォッチを自ら返却していたという。

さらにBは、マスクで顔を隠しながら防犯カメラが設置された出入り口を避け、ガス配管を使って6階のAさん宅に侵入したとみられている。警察が事件を把握したのは、家族から通報を受けた後だった。

韓国では今年5月にも、京畿道・東灘(トンタン)で元交際相手による拉致・殺人事件が発生しており、今回と同様に「警察が積極的な身柄拘束を行っていれば防げたのではないか」といった共通点が指摘されている。

当時も被害者は暴力被害を訴え、警察に逮捕・拘束を求めていたが、適切な対応がなされず、悲劇が繰り返された。

(記事提供=時事ジャーナル)

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